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どうしてチャッパルがダメなんだって?マカピーな日々#0463

マカピーです。

梅雨最中、各地で豪雨となっていて心配ですね!

警報が出ましたら、早めの避難でご無事に過ごされますようお祈りします。

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さて、マカピーが子どもの頃、登校するときに雨で長ぐつをはいて行っても午後になるとカンカン照りの晴天になる事がありました。

そうすると下校時に傘をついて歩くのに長ぐつ姿が野暮ったく見えるのでした。そこに友達から「天気に長ぐつアンポンタン!」とはやし立てられると、こども心にカッコ悪さに恥ずかしかったのを覚えています。

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マカピーの家族がネパールから帰ってきて住民票を入れに市役所に行くと「教育課」に行くように指示がありました。

長期海外勤務では出発前に住民票を抜いて行くので、本帰国となるとまた住民票を入れなおす手続きが必要です。

教育課では就学年齢の長男次男を地元の小学校に入れさせるように言われ「ちょっと待ってください。あと1か月半ほどで別の国に行くことが決まっているのにその必要がありますか?」と尋ねると

市職員:「勝手にお子さんの教育を受けさせる期間を短くすることはできません。義務ですから短期でも学校に行かせてください

マ:「はあ、そうなんですか。家の子供たちは一応日本語を話せますが、British Schoolに通ってましたから教育システムが違うんです。それにもうすぐ夏休みと聞いてますが」

市職員:「2週間足らずでも切れ目なく学校に通っていただきます!ただし学校指定の運動着などは購入する必要はないでしょう。小学校に連絡しておきますから、明日学校に行ってお話してきてください」

マ:「じゃあまあ、日本学校の体験入学という事で」

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ところがマカピー妻と子供を連れて行った学校では市の教育課とは別の対応がありました。「学校指定の運動服、上履きシューズ、登下校用の帽子と体育用の赤白の帽子を準備してください」と言われました。

わずかな期間なので必要ないと市役所で言われたと伝えると「教育の現場としては、お宅のお子さんがイジメにあわないように申し上げているのです」と取り付く島がないのでした。

(え?この学校イジメがあるの?)

急遽、市内の指定呉服店を回って必要品をそろえたのですが、黄色い帽子は息子たちの猛烈な反対に遭いました!

「あんなカッコ悪い帽子、絶対かぶらない!」

でも、翌日から集団登校が始まると、しぶしぶそれをかぶって出かけて行き近所の子供たちとすぐに仲良くなれました。

通常授業は最初の週だけで、次の週は夏休み前の期末テストがあり当然息子たちは何のことかわからない状態でしたが、それよりも給食が美味し!とかカッコイイ体育館があるとさすがにマカピー息子だけあってノー天気に喜んでいました。

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ところが、ある朝雨があり困りました。

彼らの長ぐつは既に梱包され次の国へ発送されていたし、日本の滞在中に長ぐつを買っても無駄になる可能性が高いので「じゃあ、チャッパル(ネパール語でサンダルの意味)で行きなさい」と送り出しました。

ところが、雨にサンダル姿は校門でもめることになるのでした。この学校ではサンダルでの登校は禁じられているので上級生から「サンダルは禁止されているだろう!」と注意されたのだそうです。

すると仲良くなった同級生が「そんなのいいのよ!だって二人は2週間しかこの学校にいないんだから!」と言ってくれたのだそうです。

わずかな期間の体験入学は二人にとって興味深いものだったようです。一番困惑したのが授業中に質問すると嫌がられたというのです。ネパールの英国学校ではその逆だったから戸惑ったに違いありません。

結局マカピーの息子たちが海外の小中高学校を経験した後で、大学選択の際に日本をその選択肢に入れなかったのは、彼らが英語を母国語としてしまっていたのと、もう一つこの時の体験が影響していたのかと思います。

マカピー妻も最後に学校へ挨拶する際に「この体操着他の2着セットは殆ど使用しませんでした。私たちのように短期間の通学で購入しなければならない方のためにこちらで保管しておいてください!」と寄贈してきました。

長ぐつ姿がアンポンタンなのではなく、日本の教育システムがどんどん形骸化してきているように感じたマカピーの経験でした。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。雑務に追われ、教育のプロとして活躍できていない日本の先生って大変だなあ









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