五里霧中があればこそ マカピーな日々#0735
マカピーです。
今朝は珍しく濃霧が発生しました。
昨日の雨に加えて、冷え込んだのが原因かと思いますが何だか面白い経験でした。
そもそも視界が効かなくなるので、突然その中から車両が現れたりするとドキッとしますが、見えない事でゴチャゴチャした町の風景が消えなんだか広々とした平原にいるような錯覚に陥ります。
で、マカピーは気づいたのですが現実に見えている世界とそうでない世界があるという事です。
それがバーチャルだったりしてもそれを本物と信じる限りは、その人にとっては真実となるという事だから映画「マトリックス」などで描かれた世界が存在して、その後そうした作品が沢山現れました。
勿論今日の場合も、霧の場合は太陽が上がってくると「雲散霧消」の言葉通り次第に薄くなりやがて消えると急に春のうららかな日となりました。
マカピーの友人のタカコさんが、彼女が浅間山登山をした際の話をしてくれたのはマカピーが群馬出身でその山を登った事を話したからでした。
タカコさんは英国人の恋人と夏の浅間山登山を楽しんでいたのですが、山中で天候が悪化したので、下山を諦めテントを張って天候回復を待ちました。
ところが、2日経っても周辺は深い霧の中で、どちらに行っていいものかまったく方向が分かりません。そもそもハイキング程度の登山だったので食料も尽きてしまいこのままでは危険だという事で、悲壮な気持ちで下山を試みることにしたのでした。
テントをたたみ、重い足取りで霧の中をガレ場の山道を注意深く下って行って5分もすると、突然霧の中から脱することになりました。
なんと、山腹の上部が霧に覆われていただけで彼らはその最下部あたりにテントを張って我慢していたのです。
下界はとても良い天気だったのですが、彼らは山にとりついた霧の中で過ごしていたことになります。
タカコさん達は、それが分かると力が抜けてしばらく動けなかったそうで、その後、どちらからともなく二人で大笑いしたというのです。
マカピーはその話を聞いて面白いなあって思いました。
単に遭難しそこなった話ではなく、タカコさんの経験とは我々の日常でも起きている事ではないかな?って思ったからです。
つまり、経済的に困っている人がいるとします。そこから一生懸命脱しようよともがいているのですが一向に改善しません。
もうダメだって諦めようとした矢先に、偶然ある人に出会います。そして彼の何気ない一言に「ハッ」と目覚め自分の行動パターンを変えたら状況が改善した・・・っていう事です。
大局的に見える人にとっては「普通の事」であっても、ドツボにはまってもがいている人にとっては周囲が見えない事はよくあるのです。
昔の人は「井の中の蛙大海を知らず」と言ってますね。
最近マカピーが感じるのが、日本人と海外で出会う機会が減っていることです。若い人も「なんでも見てやろう」的にバックパッカー旅行することはないようです。
甥っ子や姪っ子にその事を尋ねてみても、何やらしたり顔で「外国に行かないでも、困ったことないし日本が一番いい」というのでした。
本当は実際に行ってみると分かることが沢山あります。
バーチャルでないリアルな世界が広がっていて、大きなご褒美が訪れた人だけに待っています。
特に若い人たちには留学でも貧乏旅行でも、やっぱり自分の足で走り回ってみることを勧めたいのはそうした理由からです。
そう「五里霧中」から突然目の覚めるような出会いやひらめきに出会う旅をしてみたいと思ったら、ともかく行動する事だなあって!
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。青年は荒野を目指すもの!
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