ラグビーボールの行方 マカピーな日々#0651
マカピーです。
カンボジアで「タッチ・ラグビー」に参加したことがあります。
ピッチの端で見ていたのと違い、仲間に入れてもらい自分で実際に走ると、とても激しい運動と分かった時にすでに遅かったのです。
10分ほどしか動いていないのに、その息苦しさに加えて目が回ってしまい、ピッチから這い出てしばらく動けないほどでした。
その時の仲間で、すでに日本に帰国していたジュンさんから年賀状がありました。
「2023年のワールドカップ・フランス大会の試合を観に行くから、向こうで会おう!」
ナルホド、2019年の日本大会の次はフランスだったんですね。
高校時代、マカピーはラグビー部に入ろうかと思ったこともあるんです。
当時マカピーは1年生でしたが、バレーボール部をやめて山岳同好会に移るころで、それなりに体力には自信があったのです。
ところがある日、ラグビー部員がラガーシャツのまま、頭に包帯を巻いて自転車で校門を出て行くところに出くわして「おい!どこ行くんだ?」と尋ねたら「ああ、耳が裂けちゃったんで縫ってもらいに病院へ行ってくる!」と笑っていたのでした。
え? たしかに彼の包帯の耳のあたりに血がにじんでいました。
今だったら、車で病院に運んでいたでしょうけど、しょっちゅうある事だったんで、生徒も先生もこんな感じだったんですね(笑)
それにしても、ラグビーとは想像以上にラフなスポーツだと思いました。
バレーボールはネットでコートが仕切られているので、相手選手とのコンタクトがないので基本的に安全です。
もちろんネット越しにはいろいろ相手の選手と話したり、心理的な揺さぶりをする「葉がけ」もするのですけど。
さて、ラグビーですが、耳が千切れるくらいならまだましですが、頚椎挫傷とかになるとかなりヤバいですよね。
そのころ石原慎太郎の小説などを読みながら「こんな風に若くして死んじゃうのも辛いだろうな」なんてラグビーと結び付けていました。
試合をピッチの脇で見ていれば分かりますが、クラッシュし、見事に選手が軽く宙を飛んで地面にたたきつけられる様を唖然として見ながら「これじゃ命がいくつあっても足りない」と思ったのはマカピー一人だけではなかったはずです。
それなのに、ラグビーにあこがれたの「やっぱり面白そうだったから」で、カンボジアでマカピーも若者に混ざってタッチ・ラグビーで汗を流すのが面白くなってしまったのでした。
もちろんその背景にはマカピー長男が英国の寄宿校でサッカーのゴールキーパーを経験した後で、ラグビーをするようになった事も影響していると思います。
ヨーロッパ人というか、特に英国人にパーティーなどで出会ったときにその人の鼻(鼻梁)が曲がっていたらまずラグビー経験者です。
ラグビーはヘッドギアとかはしますが、基本的にプロテクターを使いませんので、激しいクラッシュで生傷が絶えないのです。
マカピー長男も気が付いたら病院だった事も一度や二度ではありませんでしたし、頭部も縫い傷が多いのでした。
そのくせ、イラストレーターをやっているのですから、まったくもって理解ができませんね。
ウズベキスタンでは英国大使が鼻梁を曲げていたラガーマンだったので、マカピー長男が英国の学校でラグビーに憑りつかれてしまったと伝えると「ああ、それじゃ彼は救いようのない英国人になったに違いない」と大笑いしていました。
実際ビックリするのは、瞬時に人の動きを止めてしまう技術です。
マカピーも彼の脇をすり抜けようとしても、脚をタックルされると、あっという間に転倒してしまいます。
ボールが直線に飛んでくるのも驚きです。
素人が投げるボールはヘロヘロしていますが、彼らのパスは弾丸のようにそしてライナーで来るのでした。
倒れない
ボールを後方の味方にパスしない限り、相手にとられないように突き進みます。敵に阻止されても、背中に乗られても一歩でも前にコマを進める猛牛のような動きです
ボールが出たら、味方であれば攻撃に移ります。敵側ボールになったら瞬時にディフェンスに早変わりするのですが、いわゆるOne for all, all for one精神でからなず誰かのフォローに入ってゆくのです。
激しい動きの中で攻撃と守備が入れ替わりながら、自分の位置を守りながら試合を進めるのは、とても難しいです。脳震盪を起こしてもそのまま走り続けていて試合が終わったら試合の事を覚えていなかったというのはよく聞く話です。
そもそもボールを前方に投げられないってどうよ!?
一体誰がこんな奇妙なルールを決めたのでしょう。前方にボールを蹴る事は出来ますが、パスは後ろにしか渡せないのですから、沢山のトリックが発生します。
ダミーがいて誰がボールを持っているのか分からない!
もう、ボールを追って走るだけで息が上がっているマカピーに、戦術もへったくれもありません。
目が回ってヨロヨロして、、、、フフフフ、でも面白いんですよ!
ラグビーって、いいなあ。
やっぱりジュンさんの誘いに乗って、仏国に1か月滞在しちゃおうかなあ?(笑)
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。人生とはラグビーボールが予測不能に転がるようなものって本当?
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