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マルサス! マカピーな日々#0109

マカピーです。

散歩の途中で田んぼを見て「マルサスだ」と心で叫んだのでした。

マカピーが農学生だった頃、戦後の食糧生産に革命的な転機をもたらした「緑の革命」(三大穀物であるトウモロコシ、小麦、イネ)も落ち着いていましたが人口爆発による食料生産の不足は叫ばれ続けていました。

マルサスの人口増の理論を表すのによく用いられたのが、ウキクサ(浮草)理論です。

こんな質問です。「ある池にウキクサをいれるとどんどん増え始めます。ウキクサは毎日2倍の速度で増えて行き、いま池はウキクサに半分占められているのに30日かかりました。さて、この池はあと何日でウキクサでおおいつくされるでしょうか?」

皆さん、答えは分かりますか?

正解は「1日」

ちょっとショックですよね。

もちろん実際にはこうなりませんが、理論的には正しいものと言えます。

ウキクサと池を、私たち人類と地球に置き換えて考えると「人口爆発」の恐怖がひしひしとつたわってくると思いませんか?

地上生物の中で異常に増殖を続けるホモサピエンスがひつようとする食糧の増産と改良は世界中の科学者、とくに農学系の人々の命題になっていると言っていいでしょう。

マカピーが学生だった頃とは違い、品種改良の技術と土地生産性は飛躍的に伸び続け何とか人口増加を支えているといえるでしょう。

ただ今後も同じように生産の増加をつづけることが可能でしょうか?

マカピーは耕作地の限界、環境汚染などがある一方で、ゲノム研究による遺伝子操作による品種改良の余地や植物工場での生産が増加するものと思います。

もちろん、作物の「遺伝子組み換え」技術が発達して、これまで人類が口にしなかった新しい遺伝子を口にする点で怖いことは確かです。

ただモンスターを生み出すわけではないので、多くの人がそれを受け入れて行くことになるのだろうなあと考えます。マカピーもその一人です。

さて、マカピーが面白いと思ってのぞきこんだ水田は隣り合って2面ありました。一方は既に稲の株の周囲はウキクサで充満していて、もう一方は全く無かったのです。

みなさん、どうしてだと思いますか?

マカピーはこう考えます。

「田んぼの水の流れに注目すると、ウキクサの生えていない田んぼは上流と考えられるから」

「もし水口(用水路からの水が流れ込む)からウキクサが流れ込まなければ下流の田んぼのウキクサが二つの田んぼをつなぐ水口を逆流することはないから」です。

マルサスの人口論は緑の革命前つまり第二次世界大戦前の話ですけど、私たちは世界と共に食糧生産を考えなければいけない時代に生きています。

日本のように少子高齢化社会を迎える国と、アフリカ諸国のように人口が爆発してゆく国もあります。

一方的に「おまえの国は人口をふやすな!」なんていえません。

ウズベキスタンで友達を呼んで食事をとった際に、話題が人口問題となりました。ドイツ人が居合わせたインド人に人口問題の解決のヒントを求めますと、そのインド人は「教育です」とはっきりと応えました。

「無知こそが、諸悪の根源です。人口問題を真剣に考えられる教育をすべての人に行き渡されなければならないのです」

素晴らしい意見を披露したのは実は「インド大使」だったのですが、彼は自己紹介の際に「インド大使館で働いている」とだけ言ってました。

そのインドは中国を追い抜いて世界一の人口を持つ国になろうとしています。あのゴルフ好きなインド大使はリタイアしたかしら?

マカピーでした。






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