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アウエィでも勝つ!マカピーな日々#0300

マカピーです。

サッカーやスポーツのの試合などではよく「ホーム」と「アウエィ」という言葉が使われていていますよね。

地元のホームで戦うのは応援もあり有利ですけど、そればかりでは平等にならないから敵地のアウエィでも対戦する必要があるんですね。

ウズベキスタンでの事です。

当時岡田監督率いる侍ジャパンのサッカーチームがやってきてこれに勝つか引き分けで南ア大会の出場を決める試合に来たのです。

と言っても事前の入国査証を取ったり面倒な手続きが必要な中央アジアの国ですから渡航が面倒なのです。

結局JALの手配した「弾丸ツアー」(機中2泊試合観戦ツアー)を利用するなどほとんどビョーキのファンが地元滞在数時間というタッチアンドゴーでしか来れないような国がウズベキスタンでした。

そこで日本チームが敵地に乗り込んでくるとどうなるのか?

侍ジャパンを空港で熱烈歓迎したのが、たったの3人。

(シーン)

その内訳が、失恋して関西系TVディレクターを辞めセンチメンタルジャーニーでウズベキスタンに立ち寄ったの中年おっさん、日本が好きでいつか日本で芸能界入り希望のウズベク娘、そして当時地元インターナショナルスクールを卒業を控えて、暇だったマカピーの次男という豪華?顔ぶれ。

次男は能天気でデジカメ持ってさっそく出てきた選手団に向かい「写真いいですか?」と声をかけたのが、大ファンの中村俊輔さんだったのです。

「悪いけど、ちょっと疲れてるから・・・・」と断られたそうです。

まあ気楽に応じてくれる選手もいたそうですが、気になったのは皆さんそれぞれカートに沢山の水のボトルを持っていた事でした。

キリンがスポンサーだから、、、、と言う訳でもなくみんな分担して水を持ってくるんです。

そしてトラックに積み込むのですが、空港施設の舗装が悪くカートがガクンと落ち込むか所で荷を崩す選手が続出したので次男はいつしか荷揚げを選手たちと一緒に手伝うようになったのでした。

作業が終わると、中村さんは次男に声をかけてきたそうです。

「ありがとう、一緒に写真撮ろう」


ところで水のボトルですが、何で地元のミネラルウォーターを使わないか分かりますか?

そうです、敵地で口に入れるモノに信頼ができないからです。

FIFAのフットサル・アジア大会で日本は宿敵イラン、そして地元ウズベキスタンを破って優勝したのですが、その時は選手が下痢に悩まされました。

単に地元の水が口に合わないだけではなさそうなのです。

他のスポーツではテニスの錦織選手が来ましたが、首都からかなり離れた地方都市で開催したので応援に行けませんでした。

そして、なぜかしら地元選手が当然のように優勝していました。

試合の最中でも地元チームが不利になると、ピッチ内に水の入ったボトルが投げ込まれる。火のついた紙が投げ込まれる。フットサルでも体育館内にコインが投げ込まれるなど妨害行為が発生するのは普通です。

何故かしら?審判員もかなり地元を加勢します。

実際、岡田監督は自分のチームの選手に指示を出していたら、失礼な言動があったと主審に退場させられるのを観てマカピーも唖然としました。

「そこまでやるか?」

そうです、アウエィ(敵地)ってのはそのくらい厳しいものなんです。

さらに日本応援もアウエィでは大変なんです。

なんとチケットの値段に関わらず一か所に強制的に寄せ集められ、周囲を警官に囲まれた一角での応援しか許されないのです。

「負けると場外も荒れる」

聞いてはいましたが、オーストラリア対ウズベキスタン戦で地元が負けた際はマカピー達家族が車で会場を去ろうとすると、怒りにまかせた地元ファンがレンガや石を外国人の乗る目の前の車に投げつけているのを見て次からは車で行くのを辞めました。

ですから日本戦ではマカピーたちは仲間たちと一緒に徒歩で国立競技場へ行きました。

そして無事日本の南ア行きが決まり日本人応援団は歓喜に包まれたのです。

試合終了後侍ジャパンチームがファンに向かって挨拶に来てくれました。

じゃあ、さあ我々も帰ろう!

と、、、、警官がそれを阻止するのです。

「皆さんは騒動に巻き込まれる恐れがあるから、他の観客がいなくなってから退場できます」

ナルホド

それでも「じゃあ皆さんゴミを持ち帰りましょう」とゴミ袋を手渡される国って他にはない奇跡みたいな感じがしました。

ともかく努々(ゆめゆめ)アウエィでは心を許さず慎重に行動しましょうって事ですね。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。さて自分のホームってどこだっけ?

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