皆勤賞って知ってますか? マカピーな日々#0663
マカピーです。
マカピーは高校時代に皆勤賞を狙ったんです。
それは卒業式で受賞者は「広辞苑」がもらえると分かったからでもあったんですけど、なんとなくマカピーにもできそうかなって思えたからです。
高校受験を失敗して不本意にも「スベリ止め」の学校に入学した時に、自分が他の人よりも優れているとは思えなかったあの頃に、おそらく何でもいいから目標が欲しかったのでしょう。
何のとりえもなくても、ひたすら学校に行くだけで「賞」がもらえるってすごいじゃないですか!!
ところが、マカピーの学校はちょっと遠かったのです。
自宅から自転車で最寄りの駅まで行き、自転車を駅前に預けて電車に乗り目的の駅に着いたらもう一つの自転車預り所で別の自転車に乗り換えて行くのでした!
しかも中学時代から続けていたバレーボールを続けたくて、高校でも入部したので暗くなるまでボロボロになるまで練習して、更に先輩の汚れたジャージまで持ち帰る日々だったんです。
ある日、マカピーは胃の調子がおかしくなりました。
おそらく疲れていても深夜ラジオを聴きながら、夜食でインスタントラーメンなどを食べすぎたせいだとは思いましたが、ともかく苦しくなって紹介された町医者に行ったのでした。
大量の水分を摂らされて、定期的にその成分をチューブで採取してチェックする拷問のような検査を受けて「異常なし」の判定をもらったのですが、朝から何も食べない検査だったので腹が減ってしまいました。
かと言ってラーメンとかを食べるよりも、何かさっと食べられるものが欲しくて街中を眺めると「タイ焼き」の看板が目に入りました。
ああ、これなら学校まで胃の腑を紛らわせることができそうだ。
注文して待っていると、隣に若い女性が来てなれなれしくマカピーに尋ねるのです。
女性:「君、どこの学校?」
マカピー:「(制服の襟章を見せながら)これ見ればわかるでしょう!」
女性:「担任の先生の名前は?」
マカピー:「○○です。あの失礼ですが、婦警さんですか?」
女性:「君、ここで何やってんの?」
マカピー:「腹が減ってタイ焼きを食べたいのが、何か問題あるんですか?」
女性:「学校はどうしたの?」
マカピー:「さっき病院での検査が終わったんです。これから学校に戻りますよ」
女性:「本当に?」
マカピー:「疑ってるんですか?こう見えても皆勤賞狙ってんですよ!絶対学校には行くんです!欠席はしません」
女性:「(ニヤリとして)あ、そう。じゃあね」
何でそこまでして、マカピーは皆勤賞にこだわったのでしょうね?
実はマカピーはバレーボール部やその後入った山岳同好会で県の高校総体に参加しています。
「公務」扱いですから、その参加は欠席扱いにならないんですよ!
それでもマカピーは風邪をひいても、国鉄がストライキしても、雪が降ってもともかく学校には行き続けました。
ちょうど今noteを書き続けるみたいに(笑)
卒業式にマカピーは卒業生代表で卒業証書を受けたんです。それは最成績優秀とは全く別の代物だったとしても、クラスメートからは代表者が身内から出たことで喜ばれました!
そしてマカピーが待ちに待った皆勤賞が発表されたのでした!
え、なんで23人もいるの?
マカピーの学年には変な奴が多かったせいで皆勤賞の副賞だったはずの「広辞苑」はグッとコンパクトな「漢和中辞典」になって、今でもマカピーの書斎にあります。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。つくづく、あの学校に行けてよかったと思います
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