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枝切ってください、って頼まれたら。マカピーな日々#0209

マカピーです。

道路の向かいのお隣さんは老夫婦で仲良くさせていただき、よく家庭菜園の野菜などをいただきます。

数か月前は駐車場から車が消えていたので尋ねると「もう乗ることも少なくなり免許を返上したから車も処分したの」と奥さん。

今朝そこの奥さんが「悪いんだけど、庭木の枝を切るのを手伝ってほしいのよ」と言われ早速、愛用の剪定用を持って現場へ急行。

「これサクラの樹でしたっけ?」

「モモの木なのよ」

「ほー、伸びちゃってそろそろ電線に届きそうですね」

「だから切りたいんだけど、背が届かないし歳をとったら脚立も危なくなったからね」

「了解でーす。で、どの枝を切りますか?」

「長くなった枝と、混みあっているのを切ってもらいた」

「これですか? このあたりで?」

大まかななところを剪定した後で、おじさんとは近く開始される下水道工事にかかわるマンホール設置場所などについても話しました。

「下水道に繋がると浄化槽が不要になるんだね」

「掘り出して処分するか、砂を入れてしまうかするらしいですよ」

「それも自己負担ていうやつだな」

「もったいないですよね。夏の間の庭木の水やりにこの浄化槽を雨水の貯水にして水中ポンプで汲みだそうと思うんですよ」

「ああ、そりゃいい考えだ。なにも飲み水を植木にやらなくてもいいし。雨水をそのまま排水してしまわなくていいなあ。水道料も少なくなるだろう」

「でも、自宅内の排水工事を依頼する会社に聞いたらやりたくないみたいな返事でしたね」

「儲けが少なくなるからかな?」

「さあ、どうでしょう。依頼しているのだから提案してくれてもよさそうですけどね」

「この家も子どもたちが東京に出て行って、向こうのマンションを買って住んでいるからおそらく帰ってこないだろうな」

「いつ建て替えしたんでしたっけ?」

「17年前。オール電化にしたんだ」

「でも、彼らの子供が独立する頃には田舎に帰って来たくなるんじゃないですか?だってここは静かだしそれに駅にも5分で行けるようになったし」

「さあ、どうなるかなあ。それがいつになるのかもわたしには分らんよ」

おじさんは数年前口腔がんを患い手術が成功したのですが片側の顎が大きくえぐり取られたような印象です。

マカピーが半年ほど前に近くの病院に行くと、外来でちょうどご夫妻と遭遇し挨拶しました。

そして後日奥さんが寂しそうに「また再発しちゃったのよ」と教えてくれました。

お隣さんから車の姿が無くなったのはその後でした。


老いる事、病気の事、下水の事、家族の事、庭木の事・・・・生きて行く限り悩みは尽きないのでした。(苦笑)

マカピーでした。

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