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マカピーな日々  #0029

マカピーです。

砂漠の国のイメージとしてサソリがいます。ウズベキスタンの自宅にいたのを覚えていますがヨルダンでは見た記憶がありません。でも農場にゆけばきっといたんでしょうね。動物のフンを後ろ向きに押しているスカラベ(フンコロガシ)には出会いました。

毒を持ったサソリを沢山見たのはベトナムでした。朽ちかけた木の下やシートをはがすと数匹見つけることが有りました。湿潤な場所が好きらしいのですが異形でどうも好きになれない生き物でしたね。

ベトナムではこのサソリをはじめコオロギをだすレストランがありときどき利用していました。そこではアリも調味料として使われていましたし、アンコールワットで有名なシェムリアップ近郊でも季節になると夜に蛍光灯でおびき寄せたイナゴを捕獲して味付けして売っていました。マカピーが道端で買い求めて食べたイナゴをよーく見るとほとんどがオケラでした。まあ美味しかったから満足でしたけど。苦笑

お隣のカンボジアのプノンペンの市場では巨大なジグモ(タランチュラもこの仲間)、カイコの蛹、イナゴなどが売られていました。更にお隣のタイのイサーン地方(東北タイ)では昆虫食は一般的でよく店先でセミ、タケムシ、タガメなどが売られていました。

高蛋白質なので健康食としても注目されていますが、脚がついた昆虫をバリバリ食べる姿を想像するとちょっと日本では人気が出ないようです。マカピーも日本でイナゴやハチの子などを食べますがなかなかの高級品ですね。

マカピーがハノイの町を歩いていたらバイクに乗った人が道端で何か買い求めていたので近づいてみると、鳥の餌の販売でした。よくさえずる小鳥は高価に売買される商品ですからそのえさの品質には相当注意するらしいです。ですから良質な生餌が珍重されるのでここでもコオロギや各種の昆虫が売られていました。

よくベトナム男性の三大趣味というのが語られますが一つが前述した「小鳥飼育」、次に「釣り」そして「盆栽」だそうです。小鳥の籠からして10万円くらいするのはざらだそうです、町のカフェの前で沢山の鳥かごがぶら下がっている光景に出会います。あれはさえずりの競い合わせでトレーニングです。小鳥は美しくさえずるには一羽でいるよりも敵対する他のオスよりもきれいにさえずる事でメスをひきつける習性を利用しているとのことですが、まったりとその籠の下でお茶をすすっているおじさんたちは結構真剣なんですね。笑

マカピーはハノイの西湖(ホータイ)の岸辺の住宅にいたのですが、ここには沢山の釣り人がいます。本当は釣り禁止の標識があるのですがあまり気にする人はいません。早朝から沢山の人が釣り糸を垂れます。夜釣りもできるようにウキが光るものもあります。ハノイの人が好きなナマズも釣れるとすぐに買い手がつく光景も目にします。ナマズの白身を油と香菜で料理するチャーカーは人気の料理ですからね。

このホータイはかつてのホン河(紅河)が蛇行して残された三日月湖です。こうした大小の湖沼がハノイ市内に沢山あり独特の景観を醸し出していますが必ず釣り人がいます。他にすることが無いのかもしれませんけど、生活排水も流入するのであまりきれいな環境ではありません。水深も2mほどでここで採取されたシジミ料理を食べさせてくれるところがありますけど、普段からその水質に疑問を持っていたので食べるのは遠慮しました。

昔からの風習で得度と積むために生き物を湖に流す儀式を見ることもあります。シジミなどの貝、亀、各種の魚を放つのです。また正月(テト旧暦正月)前には魚(最近は金魚が多い)を放流して家内安全を祈願する習慣もあります。

米国に移り住んだベトナム人はこの習慣を続けるのでミシシッピ川の支流で巨大化した金魚が捕獲されるようになったとニュースがありました。生態系を撹乱するような行為になってしまったのですね。

習慣で行っている事で、知らないうちに周囲に迷惑になっていることもあるかも知れません、私たちも気をつけたいですね。

マカピーでした。


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