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ジェンダー意識を持つこと マカピーな日々#0402

マカピーです。

ジェンダーが専門の会社同僚が「ジェンダーと開発」についてZoom講義してくれました。

彼女は20年間もジェンダーに取り組んでいるプロで、英国の大学院でも学び国連ともかかわっている方でした。

マカピーは彼女の講義の後での感想に、山田洋二監督の『男はつらいよシリーズ』を例に、「シリーズを年代順で観て行くと、それぞれの時代の社会的な性別的役割分業の変遷が分かる」と意見を述べました。


すると彼女がそれに共感してくれ「自分自身が日本人の研究者でよかったと思うのは、『多様性や社会変化の相関性で変容する、社会構造としてのジェンダー』をとらえることが出来た点です。知識として学んだ欧米の研究者よりも自分の肌身で感じているから」と言っていました。


もう一つ最近のウエビナーでは「精神看護学」分野の第一人者であった北里大学のD教授の退官記念講話でした。

マカピーはこの方とウズベキスタンでお会いし、生まれて初めて「精神看護学」について知るきっかけができました。

マカピーの子どものは「精神病院」と聞くだけで、近づき難い場所という雰囲気があり、それがずーっとD先生と会うまで続いていたのです。

D先生の説明では日本で精神病での薬剤投与による治療が始まったのは1952年からだそうです。

それまでは「見るも無残、聞くも涙」の座敷牢などに閉じ込めたり拘束服や桎梏(しっこく)とよばれる手枷(てかせ)足枷(あしかせ)などで自由を奪う野獣扱いも沢山あり、その名も「狂癩(きょうらい)病院」に収容されていたそうです。

癩病(らいびょう、ハンセン氏病)も犯罪者扱いで特殊な施設に収容されると一生そこですごすことになるという、これが現代社会の実態であるのか目を疑いたくなるような世界がこの精神病患者の施設と共に存在していたのです。

すでに病理や発病原因そして治療薬まで確立された後も、厚生省(現厚労省)の対応が遅れ偏見が続いていました。

LGBTQを含むジェンダー問題、精神病患者や癩病患者の扱いなども科学的なアプローチが確立されても、患者さんたちが恢復しても社会的な復権を得られない問題が存在します。

まずは、そうした社会的マイノリティーや弱者の存在を知ったら自分で調べてみる事が大切です。

マカピーもインターネットや関連する小説などで、次第に深く知る事が出来ました。(まだまだ表面的ですが)

そうすると次第にジェンダーやLGBTQだけでなく、ニュースで見聞きする昨今の人種差別問題や入国管理法改正などについて関心が高くなります。

自分がその道の専門家にならなくてもいいのです。

ただ「日本は差別のない国」なのかそうでないのか、権威に頼らず自分の目で確かめる事って、今後自分の行動を決めるためにますます大切になっているんです。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。出会いから目覚める事ってあります


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