ケンちゃん マカピーな日々#0284
マカピーです。
結婚して初めての仕事でフィリピンに行く際に経験者の「ケンちゃん」夫妻に会って話を聞くことにしました。ケンちゃん夫妻はマカピーの奥さんの知り合いだったのです。
ケンちゃんは関西人でとても人懐っこい人柄で初対面のマカピーにも直ぐに親しく話しかけてくれました。
「そうか、マカピーちゃん(本名はちがいます)か、いい名前やなあ」
「マカピーちゃん、あんたほんまいい声しとるなあ」
「ちゃんとメモ取るなんて、いい姿勢しとるね。それ絶対ウケるで」
「なに?汗っかきってホンマ?それっていいポイントなるで、汗かいていたらそれだけで一生懸命やってるように見えるやんか。得やなあ!」
最初、ケンちゃんの話を聞きながら「この人、大丈夫かな?」って思ったのでした。だってすべて肯定的でOKなんですよ。
「凄いなあ、マカピーちゃんはそんなこともできるん? ほんま天才とちゃう?」
「こんなええ男見たことないでぇ?なあ○○ちゃん?」
(○○とはケンちゃんの奥さんの事です)
人間褒められればうれしいものです。
最初はちょっと目怖いオニイサン風のケンちゃんに居心地が悪かったのが、次第にケンちゃんと会話するのが楽しくなってきました。
「あんなぁ、こんな人知ってる?紹介したるからいっぺん訪ねてみたらええよ。そん時に僕の名前伝えたらええよ、きっといろいろ教えてくれるから」
「僕の使うてた運転手、とっても正直でいいヤツなんや。僕がまた行ったら雇いたいんだけど、今ちょうど仕事していないっていうから、マカピーちゃんに紹介したるわ。彼は絶対おススメやで」
「何?子供生まれんの? そりゃめでたいな!あっちで産むって? そんならフィリピンでラマーズ法の第一人者の先生紹介したるわ」
「いやーホンマ、これでマカピーちゃんも楽勝や!」
いつも肯定的なケンちゃんはとても面倒見も良かったのでした。
その後も、仕事関係でもフィリピンのパーティーなどでもケンちゃんの回りにはいつも人の輪ができていました。
ケンちゃんの話術が優れているだけでなく、人をけなすことは一切しない。いつも笑顔で他人を褒める事に徹していました。そして楽しむことに金を惜しまないひとでした、、、、。
ネパールで仕事をした際にケンちゃんはそこの事務所のスタッフに日本語の上手なタカリ族がいて、彼に初対面の挨拶したそうです。
「私バッタチャンといいます。どうぞよろしくお願いします」
ケンちゃんはなんて気さくな事務所だと思ったそうです。
「いやーご丁寧にありがとうございます。私、ケンちゃん言います。よろしくお願いします」
そしたら周囲にいたスタッフ全員に爆笑されたそうです。
「タカリ族の苗字はバッタチャン、ヒラチャン、トラチャンなどチャンが付くのでケンちゃんのような愛称じゃないんです」
「ええ?そりゃあ知らんかったわ。冗談みたいやけどおもろいなあ、ワハハハ」
ケンちゃんの名前はこうして一発で関係者に覚えられたのでした。
それがケンちゃんがそこまで計算してわざとやっていたのか、そうでないかはどうでもいいのです。
マカピーはケンちゃんのコミュニケーション能力の高さ、交渉能力の高さに感心したのでした。
初対面で笑いが取れればその後の交渉が円滑に行くのは本当です。
ケンちゃんに出会えてマカピーは沢山学ぶことが出来、今でも感謝しています。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。noteにも沢山の素晴らしい人がいるので楽しみです。
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