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デイジーとの暮らし始まる マカピーな日々#0625

マカピーです。

大家であるエルダとリチャードが2週間のドライブでの東及び西ケープ州への旅に出かけたのは昨日の午前10時過ぎでした。

エルダが午前8時ころにマカピーのところにやってきて、メモを渡しながらこういうのでした。

エルダ:「緊急の場合はここに書いてある、近所のヘルムートか今日から泊まり込むリネットに連絡してね」

マカピー:「了解です。あれ、もう出発していたのかと思ってたけど?」

エルダ:「そうなのよ。本当は9時に出発しようとしていたのに、デイジーがリチャードの靴をどこかに隠しちゃったので、庭の茂みの中から探し出すのに時間がかかったのよ!」

マカピー妻:「犬って、分かっちゃうのよね。自分が置いて行かれるって事に敏感だから」

エルダ:「お宅も犬を飼ってたから分かるわよね。じゃあ散歩も毎日じゃなくてもいいから、よろしくね!」

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エルダは更に「デイジー・シッター」のリネットにあれこれ家の掃除などの指示を出していましていたようです。

リネットは黒人系アフリカ人で長らくこの家で家政婦として働いていたのだそうです。

エルダとリチャードの娘と息子が成人して家を出て行ってしまうと、さほど手間がかからなくなったので、リネットは二人が外泊するときだけデイジーの面倒(シッター)を見るために、家に泊まり込みで世話や家の片づけをするのでした。ナルホド。

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午後の4時ころマカピーはデイジーの様子を見に行きました。デイジーはプールサイドのテーブルの下にいて、こちらを見てパタパタと尻尾を振るのですが、心なしか元気がなさそうでした。

そこで、マカピーはリネットに言ってから、デイジーと散歩に出かけることにしました。

実はデイジーとの散歩は3回目で、最初はリチャードと一緒、2度目は先週で公園を横切って歩き回ったのです。

デイジーは7歳齢の黒のラブラドール犬ですが、かなり肥満度が高く最初は喜んでリードの端を咥えて喜んで出かけるのですが、公園にたどり着くあたりからヨタヨタが始まるのでした。

マカピーが最初にこの家に来た時にエルダに言われたのが「デイジーは特別のダイエットが必要だから、絶対食べ物を与えないでね」でした。

せっかく公園に着いたのだから、思いきり走るのかと思えば舗装路でなく草地に入り込み大小の排泄をして、勝手気ままに歩き回るのですが突然ぱたりと横たわり「ハーハー、ゼーゼー」と舌をダラリンコと垂らして動かなくなってしまいました!

マカピー:「デイジー、お前さんまだ1㎞も歩いていなじゃないか。こんなのでもうギブアップしちゃうのかい?」

待つこと5分ほどで「お嬢様のデイジー」は息を整えると、やおら立ち上がり「さあ、帰りましょう」とばかりにリードの端を咥えて帰ってきたのでした。ヤレヤレ

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マカピーは何となく今回も「まともな散歩」とは違うものになりそうな予想はあったのでした。

午後の公園ではブラーイと呼ばれるバーベキューをやっている10人ほどの若者のグループがいて、デイジーはそちらにフラフラと近寄るので、そちらにゆかないように誘導するのが大変でした。

結局、デイジーは公園内を半周ほど行ったところで、「もう今日のノルマは達成!」とばかり、舗装路に戻りテコテコ歩いて家に戻る体制に入ったところでした。

その時に、背後に2頭の大型犬が見えたのでした。ヤバ!

見れば、2頭ともリードがつけてなくじゃれあいながら走っていたのですが、デイジーを見つけて猛然と駆け寄ってくるのでした。

背後に飼い主らしい二人の若者がいますが、犬たちがあっという間にマカピーとデイジーのところに寄ってきました。

若者の一人が必死に犬を呼び戻しますが、2歳齢位の若いジャーマンシェパードがデイジーと挨拶するように近づいて行ったとたんに、「ウー」と唸ったかと思うと、背後に回り込んで後肢に嚙みついたのでした!

キャイーンと悲鳴を上げるデイジーにマカピーは必死にシェパードに蹴りを入れるのですが、若犬はデイジーから離れません。

飼い主のインド系若者が駆け寄りシェパードを引き離し、抱えながら

若者:「ごめんなさい!本当にごめんなさ!通報だけはしないでください。私が悪かったですから何かあったら、ボクに電話してください。スマホを持ってますか?」とかなり焦っている様子でした。

マカピー:「電話を持ってきていない。それよりその犬は狂犬病の予防接種をしているの?」

若者:「もちろん、毎年やってます。大丈夫です」

マカピー:「どうやら、大した事なさそうだから帰るよ。それから、この公園ではその犬は絶対にリードが必要だよ」

若者:「はい、わかりました。もう絶対にしません」

デイジーを見ると恐怖でぶるぶる震えていました。そして噛みつかれた後肢にはジャーマンシェパードの唾液がついていました。

可哀そうなデイジー!

それでも、エルダとリチャードがいないときに限ってこんな事故に遭うとは、複雑な気持ち家に帰ってきました。

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デイジーを家の庭にはなった後でも、リネットにも何も言わずに何事もなかった振りをしていましたが、マカピー妻には事情を説明しました。

マカピー妻:「だいたいアナタが悪いのよ!ザンビアでもレディー(ゴールデンリトリバー)がロトワイラー2頭に襲われた時を覚えてるでしょう?」

マカピー:「そんなこと言ったって、散歩に連れて行くのはマカピーなんだから事故も起こる頻度も高くなるのさ!」

マカピー妻:「いいえ、アナタが事故を引き寄せるのよ!でもその若者の狂犬病の予防接種していると言っているのを信じれば、このままエルダとリチャードには内緒にしておきましょう」

マカピー:「そりゃそうだ!」

マカピー妻:「でも、デイジーはさっきからペロペロ舐めているけど・・・」

マカピー:「え、どれどれ?」

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なんと、後肢の内もも側にジャーマンシェパードによるものと思われる、小さな傷口があるじゃないですか!

マカピー:「ヤバーい!これ以上大きかったら獣医のところへ連れてって縫ってもらわなくちゃいけなかったよ!」

マカピー妻:「デイジー!しっかり舐めて2週間の間に治すのよ!それから誰にも襲われたことは誰にも言わない事よ!わかった?」

分かるわけないよなあー。おそらく告げ口もしないだろうけどね。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。久々の犬との生活は楽しいでーす!






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