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自然との付き合い方を考えるきっかけ マカピーな日々#0611

マカピーです。

マカピー弟はイラストレーターなのですが、何故かしら以前働いていた環境調査の会社のアルバイトで、時々日本各地の自然のアセスメント調査に出かけています。

彼が東北地方に24時間観察できる暗視カメラ付きビデオ録画を設置してそこに映る野生動物の多様性に気づいたそうです。

一番驚いたのは、ツキノワグマが市街地に出没していている事実だったと言っています。

そうか、人の知らないところで動物たちは街を駆け回ってんですよ!

日本の各地でクマ、サル、イノシシなどの人間とのコンタクトが問題となっています。

かつては経済成長していた日本は人口増加でそれまで河川敷や沼沢地だった場所を埋め立てて家を建てました。更に、山のふもとまで住宅開発して住宅建設しました。

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それが、少子高齢化で不便な場所に人は住まなくなり過疎化が進み、限界集落が日本中に生まれています。

日本の農村文化を支えてきた「里山」は手入れをすることがなくなり、二次林と呼ばれた管理された林は、いまや鬱蒼とした見通しの効かない森に戻りつつあります。

こうして、自然の逆襲というか自然の動物は、天敵である人の目を気にすることなく民家のすぐ隣まで自由に動き回る事が可能になったのです。

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中東の砂漠地帯を車で走っていても、緑があるのは湧水がある山手の土地や、ワジと呼ばれる大雨が降ると川の流れができる「涸れ川」の地下水を利用できる深根をもつ木々しか生えていないような土地なのです。

だから、中東の人は森林を見ると喜びます!

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それから比べると、モンスーンの影響を受けた日本の植生の繁殖力の凄まじいばかりのパワーとは一体何なのか!って改めて驚嘆するのでした。

日本では高速道路を建設する際に、土砂で道路をかさ上げして一般道がその下をくぐるような設計になる事が多いですね。

そうすると盛り土となった両脇の傾斜面に植栽をします。ところが数年するとバンバン木々が繁茂をはじめて、さらに数年すると立派な森が形成されることになります。

いわゆる「現代の鎮守の森」的存在が高速道路の斜面という事になります。一応フェンスなどで囲っていますが、ここも格好の動物の住処を提供しているようなものかもしれません。

野生動物が交通事故に遭わないように、動物が道路を無事に渡れるように「人工的なけもの道」をあらかじめ造っておく必要があるでしょう。

それは、河川にダム建設する際に「魚道」を作ってダムでその前後の生態のつながりが途絶えないようにする知恵ですから、道路にも必要ですよね。

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それからマカピーが住んでいた埼玉県東北部から近い、江戸川、利根川の堤防も広大な面積の空間を形成していますが、定期的に斜面再生工事をしている様子が見られます。

そうしないと、数年すると草地に木々が育ち、それが森になってしまわないように草刈りや土入れをし直して莫大な費用をかけています。それに野生動物が巣穴を掘ってしまったりします。

台風シーズンで河川敷内の施設や木々が流出すると、それが橋げたに引っ掛かって積みあがると、ものすごい圧力がかかり橋げたが流れてしまうことになります。

それほど、自然というのは元の状態に戻りたがっているんですね。

人間が作り出した人工構造物を守るために、排除しようとする自然とうまく付き合う方法が模索されています。

(写真はハタオリドリのヒナで、巣から落下してしまったようでした)

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。だから自然は面白い


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