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サーカスに売られる? マカピーな日々#0114

マカピーです。

「サーカスに売られちゃうぞ」って言われたことないですか?

梅雨明けと共に暑さがぶり返してきましたね。そしてセミもにぎやかに鳴いて夏本番です。

さて、子どものころのマカピーは学校から帰ってくると「手伝え」と呼びつけられる前にランドセルを家にほうりこむとそのまま遊びに行ってしまい、夕食まで帰ってきませんでした。

一番行った場所は、近くの小学校の校庭だったと記憶しています。マカピーの家は走れば5分で学校に行けたのでいつも朝寝坊していて遅刻ギリギリでしたね。そこは広いし安全だったのでしょうね。

夏休みの夕暮れともなると空に向かってぞうりを投げ上げます。するとコウモリが落ちてくるぞうりに追いすがるように急降下するのでした。それがおもしろくていつまでも放り上げていました。

マカピーの父は実際にコウモリ(アブラコウモリとかイエコウモリといった食虫小型コウモリです)を捕まえる方法を教えてくれました。ぞうりに馬のしっぽの毛を結びつけて投げ上げると、落下する際に馬の毛に絡みついて一緒に落ちてくるコウモリがいるのだそうです。


残念なことにマカピーの子どものころに馬を飼っている家は、クラスメートのようこちゃんちだけで、それもようこちゃんのおじいちゃんが亡くなると厩舎もとりこわされ村から馬が消えてしまいました。

馬の毛がコウモリを捕まえる以外にバイオリンの絃にも使われているなんて当時のマカピーに知るよしもありませんでした。

ちなみにマカピーの老師は「私は確実にコウモリをとる方法を知っている」というのです。老師は台湾で育ったのですが竹竿の先に黒い靴下をくくりつけておくと、コウモリがやってきてその靴下の中にもぐりこむ習性があるというのです。後でそーっと竿をねせて、靴下の中にいるコウモリを捕まえるというのです。

本当かなあ? 

マカピーはいまだに老師の話を検証していません。

コウモリというのは、漢字で「蝙蝠」と書きます。「福」にもつながるというので中国系の方は喜んでいたようです。実際にいろいろな商標、意匠に使われていますね。長崎の福砂屋のカステーラの包み紙にはコウモリがいますし、洋酒でもガバルディでしたかしっかりコウモリが描かれています。

ベトナムの首都ハノイの中央駅近くのお店にもコウモリが描かれている古い建物がありました。ベトナムは1000年ほど中国の影響下にあったからさもありなんというところでしょうか。

ザンビアの自宅には小さいけれどもプールがありました。そして近くのホウオウボクの大木にはオオコウモリが20羽ほどぶら下がっていました。夜になると彼らはエサを求めて飛翔してゆくのですが翼を広げると50センチほどになるので、子どものころにぞうりを放っていたイエコウモリなどとは比較にならない程大きいでした。


ただし、超音波を発して空飛ぶ虫を捕食するタイプと違いますので、ワッサワッサとゆっくりと飛んで、イチジクや桑の実など植物の実を食べていました。その彼らはプールの水を飲みにくるのです。

コースは必ず決まっていて、木々を抜けてくぼ地にあるプールに滑空してきて水面に口をつけると、サーっと舞い上がってゆくのでした。

マカピーはとてもいいものを見せてもらったと思っています。

先日近くのホームセンターで肥料を見ていると「グアノ」と呼ばれる肥料がありました。その昔日本は南米ペルーなどから沢山のグアノを輸入していたのです。

グアノは海鳥の糞が何百何千年も積み重なってできた栄養分(リン酸分)豊富な肥料です。でもほとんど採りつくしてしまったので枯渇してしまいました。

よく見るとこのグアノはコウモリの糞でした。おそらく洞窟の中からそれこそ何千年分の糞の化石?を採取してきて日本で売っているのでしょうね。

こうした洞窟に住むコウモリはオオコウモリでなく小型の食虫タイプですが時間と共に大空に飛び立つコウモリの群れはまるで雲のように見えます。

これとは別にザンビアのカサンカ国立公園には毎年繁殖期となるとアフリカ中部のオオコウモリが集合するので有名です。その数およそ500万頭と言われていて哺乳類の中では最大規模の移動動物と言われています。


今回の新型コロナウイルスでも中国武漢でコウモリから分離したようなニュースがありました。実はよくわかっていないのですがアフリカで発生するペスト、狂犬病、エボラ出血熱などコウモリが中間に介在しているのではないかともいわれています。

コウモリは自分は発症しなくても飛翔中に爆弾のようにウイルス入りの糞尿を落とすのですから。


などとコウモリについて書いていると楽しい時間が過ぎてしまいます。ちょうど子どものころ校庭が薄暗くなっているのにもかまわず駆け回っていたころのようです。

大人たちはマカピーたち子どもにむかって怖い話を聞かせました。「いつまでも遊びほうけて帰ってこないと、人さらい(誘拐)がきて連れ去られてしまうんだよ。そして毎日お酢を沢山飲まされてサーカスに売られてしまうんだ!サーカスに売られたくなかったら遅くならないで帰ってくるんだよ」


どうしてサーカスに売られる話になったのでしょうかね?

しかも何故お酢を飲まされるのかは、どうやら体を柔らかくするので曲芸師になるためにお酢を飲むといいという事だったようです。

マカピーはお酢が好きですが体が硬いと言われています。泣

皆さんは暗くなるまで外で遊んでいて「サーカスに売られる」って言われたことありませんか?

マカピーでした。

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