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ゾウのあし? マカピーな日々#0645

マカピーです。

「ゾウのあし」のスツール(腰掛)が売られていたのはどこの国だったでしょうかしら?

マカピーはどうもハッキリと思い出せないのですが、タイやカンボジアでなくもっと別の国のお土産物屋さんだったような気がするのでした。

そもそもどうして、そのゾウのあしを思い出したのでしょうか?

高級品を扱うその店の玄関口で見かけ、さらにもう一つが奥にありそれらが本物のゾウのあしと分かり、マカピーには受け入れがたい「趣味の悪さ」を感じたからでした。

そのスツールは爪のある脚の40㎝くらいの高さでスッパリ切られていて、もちろん本来の中身はなく、詰め物がしてあり、座れるように強度もあったようです。

趣味の問題ですが、こんな物を室内に置いておきたいものでしょうか? 例えばシマウマの毛皮のカーペットの傍らに置いたら趣味がいいと思えますか?

ただ、皮は本物でした。

それが分かったのは足の裏を見たからでした。

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本来、生きていいるゾウのあしはスポンジのような柔らかさを持っています。ジャングルを駆け、時には戦闘にも使われた勇ましいゾウの姿を思い出しますが、普段はとても優しい歩みで、音がしないのはその足裏に秘密がありました。

スリランカの首都コロンボからしばらく行ったペラデニヤの近くに「ゾウの孤児院」があったと記憶しています。

マカピーはインドから始まったバックパッカー旅行で、マドラスからスリランカへ移動して、その孤児院を尋ねたのでした。

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当時は20頭ほどのゾウ達が世話されていました。

孤児のゾウは、野生のゾウが森林伐採などで親ゾウが事故で亡くなり、その子ゾウが引き取られてくるケースが多かったようです。

ちなみにスリランカは仏教国です。

ゾウ達は夕方になると世話係を乗せたゾウを先頭に、大小さまざまな集団となって川での水浴びに行くのでした。

マカピーはその様子を川の近くで待っていたのですが、まったく足音が聞こえないのにビックリしたんです!

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姿からノッシノッシと歩きはするのですが、とても静かな集団が、岸辺にたどり着くと思い思いに水浴びをしていました。

そして係が背中を流してあげるのですが、気持ちよさそうでとても平和な景色でした。

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ネパール滞在中は、中部低地帯にあるバイラワの国立公園でゾウに乗ってのサファリをしたことが幾度かありました。

朝5時ころに起床して、朝露の残るジャングルをゾウの背中に揺れながらサイをみたりトラを観たりできました。

ゾウ使いは、先に鈎のついた棒とまたがっている首筋からゾウの耳の後ろを足でコントロールします。

ご存じの通り、ゾウはとても賢い生き物です。藪に入っても枝がマカピー達に「しっぺ返し」にならないように長い鼻を使って脇によけてくれます。

川の流れがあって濁っていて深さが分からなくても、マカピー達を乗せてゆっくりゆっくり鼻で深さを探りながら行くのでした。

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森の中の「クルーザー」と呼んだ人がいましたが、ナルホドと思いました。

通常の乗り降りはプラットフォームと呼ばれる高台に登ってから、背中の櫓(ちょうど炬燵のマスをひっくり返したような形)の隅の柱を跨ぐようにして乗ります。

こうすれば落下する恐れがないし、大人でも4人が乗ることができます。

もちろんよく調教されたゾウになると地上でもひざまついてくれて、頭側から登ることもできます。

マカピー息子たちは、幾度もゾウに乗っていたのですが、特に三男はゾウの揺れがとても心地よいのか、サルやトラがいてもすぐに寝入ってしまうのでした。

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ちなみに象の背中に乗れるのはアジアゾウだけと言われています。その数倍大きなアフリカゾウは飼い慣らせないと言われています。

アフリカのサファリでは各地でゾウ達を見るのですが、さすがに近くに寄られると鳥肌が立つほどの威圧感があります!地上最大の哺乳類だけあり、貫禄が違いますね。

カッコいいなあ!

マカピーは様々なゾウとの場面が思い出されるので、よけいに「ゾウのあし」を見ると悲しくなったんです。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。早朝自分の乗るゾウさんの肌から湯気が上がるのでした

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