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イライラの根源はなんだろう?マカピーな日々#0211

マカピーです。

要介護認定を受けた義母を軽自動車に乗せ、あちこち用事を済ませたり買い物などをお手伝いしています。

杖をついて歩く義母の動作だけでなく、彼女との会話での受け答えのなかに「イライラ」「もどかしさ」を感じる自分がいる事に、これは一体どうしてだろう?って思うのでした。

マカピーの中の何が「意地悪な気持ち」になるのかな?


「ゆっくりでいいんですよ。ぜんぜんもんだいないですから」

と口では言いながらも

最近、心のどこかで「もうちょっと何とかならんかなー」と毒づいているマカピーがいる事に、とてもイヤーな感じが積み重なっているんです。


マカピーの奥さんがこんなことを言っていたのを思い出しました。

「家族が母親を介護する場合で殺人になってしまうケースは断然息子によるものなんだって。最初は一生懸命やっていていても、改善が見られないと自分自身が行き詰まってしまうのよね。それは自分の母親像と現実とのギャップに耐えられなくなるからって言われているらしいよ!」

うーん、確かにそれはあるかも。

実の母親でなくても、時々いたたまれないイライラ感が生じる原因はそのあたりにあって、「いい子」の仮面がはがれそうになるのを必死に押さえつけているような感じなんです。

幸い義母は改善しているけれど、それでも以前のようにスタスタ歩けるようになるのはむつかしいかもしれません。

じゃあ、どうしたらいいのだろうかしら?

神田さんも書いていますが、日記を書くのがよさそうですね。

実際にこうしてnoteに書き出してみると落ち着いて分析ができます。


実はマカピーは看護疲れで「殺し」の一歩手前まで行ったことがありました。

それは愛犬のジャーマンシェパードが12歳ほどの高齢となり、肝機能障害となり腹水がたまるようになり衰弱が始まった時でした。

かかりつけの獣医はいとも簡単に「これ以上苦しまないようにしましょう」といいましたが「最後まで面倒見ます」と家族で看護することに決めました。

やがて獣医の指摘通り後肢での起立ができなくなり、ほとんど居間の毛布の上に寝たきりになると、おしっこへはお腹にタオル巻いて吊り上げ前肢だけで歩いて庭の芝生に出かけるのでしたが、ほとんど尿が出ませんでした。

その代わりパンパンにお腹が膨れるので、大きな注射針を穿刺して腹水を抜くとバケツ一杯ほど水が取れるのです。その処置をするたびに臭気が部屋中に充満していました。

でも家族の誰もが何も言わず毎回の処理の手伝いをしていました。

これを週に2度ほど繰り返すのですが、ある夜のことでした。三男と一緒にいた際に後肢の肉球が黒ずんでいたので、触ると腐っていた肉球がポロリと落ちました。

さぞや痛いかとマナ(ジャーマンシェパードの名前)を見るとどうやら痛みを感じていないようです。

出血もないのでよく見ると患部にウジが湧いたのでした。

これには三男だけでなくマカピーもショックでした。

患部からウジをとり除き薬をつけて包帯をしましたが、明らかにマナの後肢は壊死を始めていたのでした。

マカピーは奥さんと交代で夜もマナの横で様子を見る事が多かったのですがある晩、マナは時々大きく目を見開き息を荒くしているのに気づきました。

とても辛そうです。

「マナ、そんなに頑張らなくてもいいよ」


そしてマカピーはマナの頭をなでていたのですが、ハーハーと大きく開けていたマナの口を両手で押さえつけて窒息させようと試みました。

しばらくするとマナが前肢をバタバタさせるのでマカピーはハッとして口から手を放しました。

なんと言う事か!

ほとんど愛犬を殺そうとしていたんです、マカピーは!


・・・・・・これが看護疲れなのかな?

息子が看護していた実母を殺す感覚?がマカピーの手の感触にいまでも残っています。

その後マナは2週間ほどしてマカピーの奥さんに看取られて自宅で亡くなりました。

家族の誰の目にもマナの衰弱ひどく、その日の午後に獣医さんに来てもらいマナがこれ以上苦しまないように処置してもらう事をみんなで決めた日だったのです。

朝からマカピーの奥さんが最後の看病していた最中に息を引き取りました。

マカピーは仕事場にかかってきた奥さんの電話でマナの死を知り、獣医へ連絡して午後の訪問の必要が無くなったことを伝えました。

今でも、マカピーはマナが誰にも嫌な思いをさせないように、自分の意思で逝ったように思えてなりません。

マカピーでした。

ここまで貴重な時間を割いて読んでいただきありがとうございます。引き続きマカピー的史観をお読みいただければ嬉しいです。






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