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マカピーな日々 #0043 虹の彼方に

マカピーです。

COVID-19で長らく閉館していた近所のシネプレックスが開館したので行ってきました。マスク着用は勿論、座席は一つ置き、トイレも男性用は一つ置き、拡散防止でトイレのハンドドライヤーも使用禁止、予告の中でもマナーの解説・・・・。ともかく営業再開はよかった。

それでも9つある映画館の一つに入ったら、来館者は我々だけでした。まだ皆さん警戒しているのでしょうね。

さて、鑑賞したのは「Judy」でした。オズの魔法使いの主役ジュディーガーランドの晩年、といっても47歳だったのですけど。実は見る前にそれほど期待していなかっただけにとても良かったです。おすすめです。

マカピーが子供の頃人気があった歌手に天地真理がいて、彼女の歌にも「虹を渡って」というのがありますね。今でも好きで時々口ずさみます。福山雅治も「虹」を歌っていますし他の人も沢山虹を作品の題材にしていますね。

たいがい暗い雨雲を背景にドーンといきなり現れる虹に私たちは、驚かされ、その鮮やかさから夢が叶うシンボルともとられるのかも知れませんね。

以前友達と仙台に行った時のことを思い出しました。東北自動車道を北上すると朝日に照らされた見事な虹が自動車道をまたいでいました。その時に「あの虹をくぐっていったら反対側から何が見えるのかしら?」ってマカピーは本気で考えました。

もちろん、虹をくぐること自体ができませんでした。仙台では友達の一人が学校の先生をしていて彼を訪ね、皆で松島へ行き牡蠣や牛タンを食べ楽しい旅でした。

その後の3.11の東北大震災のころマカピーはザンビアにいました。そこから知る津波や福島原発の被害を知らせるニュースを見ていても現実味がなく映画を見ているような感覚でしたが、その夏に一時帰国した時に被災地へのボランティアに参加して宮城県の岩沼へゆきました。そこで床下の泥だし作業とかを手伝ったのです。

作業をしたのは周囲の田圃にところどころ車が取り残されている程度の景色だったのです。引率してくれた人が、少し離れた閖上(ゆりあげ)港へ連れて行ってくれました。マカピーは周辺の被災状況を見たときに戦慄が襲いました。日常が一瞬にして消えた世界を初めて垣間見て、何かを体感した気がしたのでした。

仙台で先生をしていた友達は、学校で卒業前の準備中に被災。目の前の川が逆流してきて、長らく避難生活を余儀なくされ連絡が取れなくなったので、親せきマカピーの仲間も犠牲になったものと思ったのですが、しばらくして彼が生きている事が分かりました。

ところが、彼はあの震災を機に教師をやめてしまって郷里に帰ってきてしまいました。彼は子供の頃と変わらずにニコニコしながら「もう教えられなくなっちゃった」としか言いません。彼が当時何を見て、何を経験したのかいまだに聞くことはありません。あの見事な虹を見た仙台旅行はどうしてもその後の震災に繋がってしまうのが何とも悲しいです。

ザンビアにはビクトリアの滝という世界三大瀑布の一つがあります(他はナイアガラとイグアス)ザンビアとジンバブエの国境を流れるザンベジ川の滝で幅が1700m高さが110mという巨大さでその滝つぼから巻き上がる霧が雲となり地鳴りがする事から地元の人はモシオントンニャ(雷鳴轟く水煙)と言われる所以です。

そしてこの滝つぼからほど近い場所にビクトリア鉄橋があります。こちらも製造から100年以上経つ古い英国製の橋です。この橋には鉄道と道路がとおっていて道路は道幅がないので交互通行しています。

このビクトリア鉄橋にかつては世界一高いと言われたバンジージャンプがあります。ここは特殊な地形でかつては滝だったところが次第に後退しているのでやはり110mの高さがあり、滝つぼからの霧が舞ってくるので周囲にはいつも虹が出る不思議な場所でもあります。

マカピーはバンジーしませんが息子がやると言うので付き合いました。ビデオを持って下をのぞくとかなりゾクゾクします。よく見ると橋の下に虹が出ていて、息子はその虹に向かって飛び込んで行ったのでした。

マカピーでした。






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