自然保護って、単純じゃないかも マカピーな日々#0636
マカピーです。
昨日マカピー妻が国外旅行へ出かけたのを狙ったかのように、アボカドコテージにはベルベッドモンキー軍団が登場しました。
大家の犬であるデイジーは、それを見ても、マカピーがこっそりあげたTボーン・ステーキの骨を口にほおばったまま見上げるのですが、樹上を縦横無尽に駆け回る一団に興奮しても、口がふさがって吠えることができません!
それじゃ、番犬にならんでしょう? ヤレヤレ
話は変わりますが、大家のリチャードは毎朝野鳥の餌をプールサイドに撒いています。
これは街中の沢山の家で、水盤をおいたりエサをあげて沢山の野鳥を養っている様子が通りからもわかります。
朝の散歩の際には、かなり大量の餌を撒く人のそばには、エジプシャンギースやハダダイビスに加えてヤマバト、スズメも加わってにぎやかになります。
それを毎日してるんですね。
よく見ると餌はスーパーで売っている10㎏袋以外にも、トウモロコシのひきわりなども利用しています。(こちらではパップと呼ばれるトウモロコシ粗びきを主食にしている人もいます。ザンビアでは粉にしたシマ用のミルミルが有名)
マカピー妻は、かつて台所にこっそり忍び込まれたサルにバナナを持ち去られ激怒していましたが、マカピーはそれを思い出しながらフッと考え直しました。
彼らの行動範囲は樹を伝わって移動しながら採食するのが基本で、この周辺では都市化が進んで我が家がそのルートの最終地点となる事が分かります。
つまり、ここの未熟のアボカドの実を食べたら戻ってゆくしかないのです。
ダーバンの海辺のホテルなどではベルベットモンキーに、ルームサービスでおいてある果物が持ち去られる事が良くあると聞きます。
でも、それが悪いことかしら?
野生に出会える旅の楽しみ(ハプニング)で、いいんじゃない?
それを、まるで「親の仇のように敵視する」意味ってないと思うのです。
マカピーは急にダーバン猿軍団が不憫に思えてきました。
野生動物にエサをあげないのが常識なのですが、都市化する中で生きるのはそれまであった果樹も少なくなる中で生きて行くのはなかなか厳しいものがあります。
それに、加工品を与えることは食餌内容を変えることになり、野生動物にとって健康被害を与える可能性があるので危ないのは知ってます。
オーストラリアなどでは、野生動物のワラビーなどに食パンを与えた結果、不正な歯並びになってしまったケースなどが報告されています。
タスマニア島旅行の際は、ロッジを訪問するワラビーには、キッチンにあったセロリの端やニンジンを子供の手から与えたりしました。
ああ、そうだった。
マカピー妻が盗まれたというバナナがキッチンにある事に気づき、マカピーは家に戻りそれを半分にして屋根に放ると早速2頭のサルが食べ始めました。
そうか、おなか減ってるよな。
残りの3本のバナナ、それにナシ、リンゴも8等分して屋根に放り上げると沢山のサルたちが現れ、それぞれが嬉しそうに食べたのでした。
赤ちゃんザルを抱えたおっぱいのたれた母親ザルもいるし、陰嚢が青々したボスザルもいますが、そこに追加の果物を投げても独り占めしません。
むしろ他のサルが食べるのを促している様子にマカピーは「リーダーって大変だよね」っと同情するのでした。
すると若いサルがマカピーの頭上に来て遊び始めました。
そいつはマカピーを見下ろしながら、ヒキガエルの木の枝の上で、色々なポーズをとったりその頭を出したり引っ込めたりして楽しそうなのです。(写真はヒキガエルの木の実。二つ玉なんです!)
マカピーもそれに合わせて、ウホウホと体を揺すったり首を出したり引っ込めたりすると、若ザルも反応するのでしばらくそれに合わせていました。
やがて、満足した一団は隣のシーラの家のアボカドの木に飛び移り、消えて行きました。
マカピーは、サルたちに楽しませてもらった日曜日の朝でした。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。なんて素敵な時間だったのでしょう。
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