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危険な寒さ対策!マカピーな日々#0278

マカピーです。

新年から早朝はマイナス気温が続き、今朝も洗濯物を庭の物干しにつるしてシャツの袖を伸ばそうとしたら「??」

おお!凍り付いていました。ヤレヤレ

更に家の前の駐車場の車は暖機運転をして出かけるのを見かけます。今朝はフロントガラスが凍ってしまい水をかけて溶かしている人も見かけましたが、最初はかけた水さえも凍ってしまうのでした。

寒いですね。

それで思い出したのがウズベキスタン。そこの冬もマイナス20度くらいになりますが、日本とはちょっと違う防寒対策を取っていました。

まず冬場は工場のような施設でお湯を沸かしてその温水を配管で回しアパートや公共施設(学校)などに回してくれます。

職場が医療専門高校内にありそこでも部屋にはラジエター(放熱板)がありお湯が回ってくるはずでしたが全然暖かくないのです。

皆さん暖かくないと何故かしらラジエターをカンカンと叩くんですね。効果は全くありませんでしたけど

おかげでオーバーコートが脱げず、凍えてしまってパソコンのキーボードが操作できない程寒い日もありました。

他方でアパート暮らしの人の話では「冬場は家の中は暑いのでほとんどTシャツですごす」というほど熱くなるラジエターだそうです。

オンかオフかの二者択一で調節が効かないらしいのです。その人は吹雪の日でも窓を開けて温度調節する必要があると言っていました。

随分と「温度差」がありますね。

それでもなにか不具合があり送水が止まると一切の温湯が止まってしまい「極寒」となる危険性が常に付きまとっていました。

その理由は夏のお湯の送水管工事を見ていて何となくわかりました。大きな通りを掘り返すと太いヒューム管が出てくるのですが腐食してボロボロでそれを交換して断熱のガラスウール材テープを巻いて行くのですがかなりいい加減な工程でした。

案の定冬場になるとその道路の雪がいち早く解けるのでした。この管は融雪施設ではなくアパートなどに送水しているのに、その間にかなり温度が下がってしまう構造だったのです。

つまり効率の悪い温水送水管管理という事でした。

ウズベキスタンは天然ガスを産出する国なので首都をはじめ地方都市でもガス管があるのですが何故かしら温水管と同じく地上配管で色が黄色に塗装されています。

こちらもガス管の管理が悪く、相当量が空中に逃げてしまっているらしかったです。

我が家にもガス管が来ていていました。実は昔は水道も電気もガスも一律料金だったらしいのですが、旧ソ連時代から市場経済制度を導入して「利用者負担」となりそれぞれメーターを設置することになりました。

驚いたのは元栓を閉めずに生ガスが出ているところに火をつけて火炎放射器状態になっているところにメーター器具をガチっとはめ込んで終わり!

かなり乱暴なやり方でした。

ある日マカピーの家の2階の息子の部屋でガス臭があり、ガス会社にチェックしてもらうよう連絡しましたが、作業員がはしごを持って窓枠の下の配管の接続箇所からガスが漏れてい事を発見してくれたのは連絡から2か月後でした。

しかし、驚いたことにこの作業員もガス漏れ箇所にライターで火を点けポヤポヤと火が出るのを確認して「ほら、ここだ!」と接続をパイプレンチで締めなおしました。

オイオイ、危ないだろう!

ちなみに我が家の暖房はガス管を地下にあるボイラーで沸かしたお湯を各部屋に回しているのでした。

ところが、冬場にお湯の送水管故障が発生したりすると、アパートの住人などもガスで暖を取ろうとします。ガスストーブなどの施設はないのでキッチンのガスレンジの火を大きくして暖を取る大胆な行動に出るのです。

困るのが急に大量消費があると一気にガス管の圧力が下がり、わが家のような手作りボイラーのガスも止まり火が消えます。

安全装置のガス安全弁とか全くないので、ガス圧が戻ると「生ガス」がそのまま流れ込むことになります。

こうして沢山の家庭でガスが漏れている状態となります。

それに気づかずに「あれ?寒いなあ。キッチンの火が消えたのかしら?」と部屋のスイッチを入れるとその小さな火花が、、、、、ドーン!

毎年、沢山の家がガス爆発で消失していると聞きました。

安全弁などの装置のない都市での生活は、とても緊張感ありました。

冬になるとこうしてタシケント生活を思いだすのでした。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。

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