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ウオッカを? マカピーな日々#0274

マカピーです。

寒かったウズベキスタンの冬、マカピーは足に霜焼けを作りながら街を歩いtたり、トランバイ(路面電車)や地下鉄に乗ることもいましたが自分で車にも乗っていました。

最初はシーメンスで働いていたドイツ人から日産パトロール(日本では日産サファリと呼びますね)の中古を買ったのですが4200㏄のガソリン車で燃料を異常に食う燃費の悪さに加えて、相当年数使い込んでいたのでエンジンのオーバーホールなどに維持費用を費やしました。

一番困ったのが冬場のエンジンのかからない事でした。今の車にはないキャブレターというガソリンの気化器があってこれが寒くなると不調となりエンジンがかからないのでした。しかもバッテリー充電器(オルタネーター)が壊れて幾度も修理に出すはめに。

そこで結局は新しい車を買うことにしました。

ウズベキスタンでも乗用車の組み立て工場がありました。それから日本車の輸入車はドバイ経由で購入するらしいのですがとても高価なので購入をためらいました。

最終結果として韓国製現代車(ヒュンダイ)のTsusonというちょっと見た目にはトヨタのRav4に見える車を買ったのでした。

新車ですからエンジンは一発でかかるし、2000㏄だったので燃費は10km/リットルほどだったと思いますが日産パトロールはリッター4kmほどだったのでうれしかったですね。ただし街中はいいのですが山道をはしると力のなさが歴然としましたが(笑)

マカピーは「この車は金食い虫だ」と分かったとたん早く見切りをつけるべきでしたが、5年滞在のうち3年も無駄遣いを続けてしましました。反省。

ところで冬場のウインドウ・ウオッシャー液は凍らないタイプを使うものですが、ウズベキスタンでは最も安い材料で代替えしていました。

ある日、仕事場の運転手のヴァジムの車に乗った際に「????」。

「ヴァジムさん、なんか変な臭いしない?」

「何もしませんが‥‥。何か?」

「なんかお酒の匂いがするんだけど、間違いかしらね」

「ああウオッカです。フロントガラスが汚れたのでワイパーをかけたんです」

「で、どうしてウオッカなの?」

「冬場はウオッシャー液が凍ってしまうからウオッカにするんです」

「凍らないウオッシャー液は売ってるでしょう?」

「でもそれって外国製で高いんです。ウオッカなら一番安いですからみんなこれを使うんですよ。日本ではやらないですか?」

「いや、今初めて聞いたよ。日本でウオッカつかったのがばれたら飲酒運転容疑で捕まっちゃうかもね」

「なんでですか?ウオッカを車に使ってはダメなんですか?」

「そうだね、運転手が飲まないから大丈夫かな?紛らわしい事をするなって怒られるかも。それにウオッカって日本では安くないんだ。やっぱり不凍ウオッシャー液を買うだろうな」

寒くなるとウズベキスタンの冬を思い出すマカピーでした。

最後まで今日のマカピー的史観をお読みいただき感謝します。



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