アフリカ大陸で一番高い峠を目指すと マカピーな日々#0632
マカピーです。
年末年始に州北部にあるセント・ルシア(世界最大級の湿地地帯世界遺産)そしてドラケンスバーグ(山地)の一部へ行ってきました。
ドラケンスバーグは山脈・・・というか断崖のある丘陵地といった感じの山岳地帯です。南アの中に国土がスッポリ入っているレソト王国とマカピーの滞在しているダーバンのあるクワズルーナタール州の国境にあります。
しかも数百キロメートルにわたる独特の景観を持つ地形でその名の由来はドラゴン(龍)の山で、岩肌が延々と続く様はドラゴンを連想させます。
富士山のような成層火山(コニーデ型)であればどこかに頂上がありますが、そんな雰囲気がないのはカルデラ地形にある崖に似ているからですが、相当古い地層だということです。
実際ケープタウンの背景となるテーブルマウンテンに似ているのでした。テーブルマウンテンが海岸近くで標高が1000mほどでしたが、こちらのドラケンスバーグは標高3000mを超える山並みが続くのでした。
今回、挑戦するのはそのレソト王国へ繋がる道であるSani Pass(サニ峠2,870mほど)です。
ダーバンからも沢山のツアーが出ている人気のコースで、サニ峠を抜けたアフリカで一番高い地点にある2874mの地点でのお茶を楽しむとか、一泊ホテルに行き戻るコースなどが一般的です。
ところが、そうするにはレソト王国に入国するのでCOVID-19感染対策の迅速検査での陰性証明を取得する必要(費用300ランド)があるのと、急登なので4輪駆動車でしか登れないとあったから、マカピー達はサニ峠まで徒歩で行き国境を跨らないで往復するという選択をしたのでした。
2022年1月1日、マカピーは友達の車で8時ころに麓の標高1800mほどにある国境出入管理局のポストで出国手続きをして出発しました。
実は前日の大晦日は嵐のような雷雨が宿泊していたアンダーバーグのコテージの屋根をたたいていたのですが、元旦はからりと晴れあがって、山の緑と青空がまぶしく輝いていました。
そして山肌からは雨の影響で所々から滝が落ちていました!
なんといい天気でしょう。マカピーは日本で使用していたユニクロの腕のカバーをして日焼け対策して、帽子もかぶっていたのですが、そのつばが短く首に陽が当たり日焼けとなりました。
マカピー達を追い抜いて行く4輪駆動車から、手を振る人々がいます。「あともう少しだ!」なんて叫ぶツアー客もいます。
時々休みを入れながら、周囲の植生の移り変わりを楽しみ、3時間半ほどでに峠に到着しました。
最後の急登はつづれ折で大きな岩が突出している場所があり、車両の腹をこすっている様子が分かりました。どの車もローギアであえぎながら登って行き、降りて行く車もソロソロと慎重に下ってゆくのでした。
あともう少しとなり、右手にホテルのような建物が見えてきて、大きな看板に国境ポストが300m先であると知らせるあたりから、少し様子が変わったのが分かりました。
急に視界が開け始め登頂した先はかなりの平原であることが分かりました。
その向こうに4人ほどの人影があり、よく見ると毛布のようなマントを羽織る地元のソト人であることが分かりました。
そして、、、突然きれいな舗装路が広がったのでした。
あれ?なんか変だぞ。
はあ?
まるで肩透かしにあったような気分になりましたが、それはマカピーが勝手に想像し実際の風景の乖離があったからでした。
マカピーは峠下のような景色が広がるものとばかり思ったのですが、こんな立派な道路があるとは!全く予想していませんでした。
この道路は中国の援助でできたらしいと後日大家のエルダから聞くのですが、これなら南アも峠までの道を舗装したっていいものを!って思いました。
もしかしたら『4輪駆動車でないと登れないアフリカで一番高い峠を攻略しよう』という昔からのキャッチフレーズが無くならないように、わざと道路補修をしないのかとも思ったくらいです。
更に驚いたのはBMWの高級セダンに乗った白人親子4名が坂下から登ってきたのを見た時は「オイオイ、あのダートの坂道を普通乗用車でも来れるんだ!」と呆れたものです。
なんとも、サニ峠は、想像を上回る不思議な峠だったのです。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。歩きだったので印象深い登山となりました!
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