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ニッカボッカーでしょう! マカピーな日々#0757

マカピーです。

最近「ニッカポッカ」という言葉にあれ?って思うのでした。

NKC002 サマーデザインカーゴニッカズボン | ワークマン公式オンラインストア (workman.jp)

最近ワークマンでもニッカズボンとして女子も利用するほどおしゃれになってますが、語源的にはKnickerbockerなんですが、知らないうちにポッカとなってしまっていたのですね!

何でそんなことに気になったかというと、マカピーもニッカボッカースタイルだったからです。

それは山登りをする時に楽だったんですね。

ズボンやジーンズをはいていると傾斜地や高い位置への足の運びが衣類の摩擦で苦労することになります。

特に急登では、その違いで相当ばてることになるので伸縮性のある素材か、ニッカボッカのように膝がうまく動くものが良かったのでしょう。

ニッカズボンは乗馬ズボンとして利用され、更にそれを基調として旧ドイツの制服などにも採用されていますよね!

ただ最近のとび職の人が履いているフレアー上にバフついているものは逆につまづきそうで、高所での作業をするのに怖い感じがします。

山登りの場合のニッカボッカスタイルと言ったら、下から重ーい革製ビムラムソールの山靴、ロングのストッキングにニッカボッカ、カッターシャツ、バンダナにつば広の帽子とまるで判を押したような個性の無さ!

雨や自分の汗で帆布製のキスリングザック内が濡れないように防水を施し、カッパもゴアテックスの登場する前は、ゴム引きで重いだけでなく自分の体内からの水蒸気でぐっしょり濡れてしまうのでした。

おお、いやだいやだ!今こうして考えただけで気持ち悪ーい!

おしゃれでカラフルな「山ガール」が出現するまでには、あれから時間がかかるのには理由があったんですね!

で、マカピーのふるさとである群馬はご存知の通り山地に囲まれています。
関東平野がここから始まるって感じですから南だけ開けていて東西北は山だらけです。

そんな中でも山行(さんこう:登山の事)するには、電車やバスに乗ったり衣食住を考えなければいけないのでお金がかかるのでした。

高校時代は親から費用を賄ってもらうのも気が引けるので、装備に金をかけることはできません。

そこで毎回同じニッカボッカを繰り返し着用していると、お尻のベルトの下あたりつまりキスリングザックと触れる位置が摩耗して穴が開いてしまうのでした。

だから同じ山部(やまぶ:山岳部ともいいます)の連中のニッカボッカズボンには「つぎ当て」がされていたんですね。

だって、現代のようなドーム型テントが出てきた時期です。まだ三角テントもあったしウインパー型やカマボコテントなんてのもありました。

それを雨の日や雪の上に設営すると、水分を吸ってしまい撤収時には倍以上に重くなってそれを担ぐと泣きたくなるほどでした。

だから、日常の体力増強訓練には「ボッカ訓練」と言うのがあったんです。つまり重い荷物を背負って高速で学校の周囲の山の中を「やぶこぎ」するんです。

大学などではこの「ボッカ訓練」を新人のシゴキに使って、かつては死亡事故を起こすような事件も起こっています。

どうしても、本当は自然を楽しむ山行であるべきところが、ヒマラヤ登頂だとかいって、雪山だ、ロッククライミングだといって山岳会に入ったりするといつの間にか新人を鍛える「スポコン」(スポーツ根性論)みたいなのが流行しちゃうんです。

他の国でもこんなアホみたいな事をやってたんですね。
マカピーはスポコンが嫌いでバレーボールを辞めたので、自分の力量で楽しむ高校時代の山部が好きでした。

山道具が転がっていて片付かない部室ですが、放課後に「じゃあお茶でも沸かすか」と行ってみると、そこでうどんをこしらえている猛者もいました。

やっぱり「山ガール」的には許されない「むさぐるしさ」が感じられたのでしょうね。

海外に暮らすようになって、たまに帰国するとモンベル、ノースフェース、エディバウアー、パタゴニア、昔ながらの好日山荘、ICI石井などアウトドア用品はどんどん進化し、充実してゆくのでした。

ああ、こんなのがあの時にあったらなあ!

そんな思いをしながら新製品を眺めるのも面白いものです。

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。「そんな時代もあったね」と笑って話せるのがいいです

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