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Beats Fit Proを買いました

プロのテクノロジーライターではないので様々な製品との比較をベースに製品レビューを書ける立場にはない単なるApple信者。その割には好き勝手なこと平気で書いていると突っ込まれそうだがあくまで個人的な感想だし、読者も少ないから放っておいても大丈夫と思って頂ければ幸いである。

と言うことで今回は国内販売開始日に手元に到着(実物に触れることなくApple オンラインストアで発注)したBeats Fit Proの使用感を書き並べようと思う。

Apple純正のイヤホンと耳穴の相性の悪い私にとって救いの神だったAppleの血を引いたPower Beats Pro。Beats Fit Proを知らなければ今でもきっと愛用していたであろうイヤホンとの比較を中心に感想を列挙したい。

その1:ケースのサイズが違う
9時間のバッテリ駆動で姪っ子のオーストラリアでの結婚式へのフライトでその力を存分に発揮したPower Beats Pro。しかしそのケースは握り飯でも隠しているのではないかと思われるほどのサイズと重量。Power Beats Proのケースと並べて比べたらそんなに大きな差はないのに、Beats Fit Proだけ目にすると虎と子猫くらいにその大きさの差を感じてしまう。それくらいにPower Beats Proのケースは嵩張っていたのだ。バッグを持っていない時にPower Beats Proのケースを持ち歩こうなどとは考えたことはなかったがジーンズのポケットにもすんなり収まるBeats Fit Proはかなりの頻度で持ち歩いている。

その2:本体のサイズが小さい
その構造の違いからケースだけではなくイヤホン本体のサイズも小さい。初代AirPodsでいつ耳から消え失せるかを心配しながら音楽を聴いていた不安から解放してくれたPower Beats ProがフルサイズのプードルだとしたらBetas Fit Proの印象はミニ・プードル。実際にはそこまで大きな差はないのだが、ケース同様Beats Fit Proだけを目にすると、そう感じてしまうのだから人の印象というのは大袈裟にブレるものだと実感した。

その3:欲しい時に手に入る
いつ発売になるかが噂の息をでないAirPods Pro。その上Apple純正の新製品は発売開始初日に予約を入れられないと、あっという間に次のモデルが出ちゃうのでは無いかと思うくらいに出荷を待たされることになる。注文と手元に届くまでのタイムラグの大きさはまるでオーダーメイド製品なのだ。そこへ行くとBeats製品は日本国内での販売開始がアメリカよりも遅れることが多いが、発売開始と同時に手に入れられるので欲しい時にポチれる。Apple Store取扱製品なので私は予約開始日にApple Storeアプリで注文して発売日にお届けかショップで手に入れるようにしている。

その4:イヤーチップの選択肢が広い
最初にも買いたように私の耳穴はAppleのイヤホンとの相性がすこぶる悪い。と言うよりもほとんどのカナル型イヤホンのMサイズのイヤーチップは役に立たない。付属のLサイズでも完全にフィットするものの方が少なく理想のサイズはXL。案の定、Betas Fit Pro付属のイヤーチップもiPhoneの装着テストでフィットしていないとのご指摘。Betas Fit Proは標準的な円形のイヤーチップなのでPower Peats Proで愛用していたサードパーティー製のイヤーチップに交換で事なきを得た。

その5:ANC
ANCタイプのイヤホンは今まで常用したことがないのでBeats Fit ProのANCがベストかは判定のしようがないが、朝夕の通勤時左右の耳に収まった瞬間にスッと静寂に包まれる感覚はいいものである。私はボリュームを常に半分位に絞って音楽を聴いているため地下鉄車内の騒音のせいでカナルタイプのイヤホンでも曲が良く聴こえないことが結構あったがそんなことはなくなった。耳にとって障害を引き起こす恐れの少ない音量で音楽を楽しむことが可能になるのは大事なこと。また音楽のない状態でANCを有効すれば違和感なく環境音を抑え適度な静寂も手に入れられる。

その7:装用は文句なし
耳が千切れでもしない限り落ちそうもなかったPowerBetas Proと比べるとこれで本当に大丈夫なのと心もとなく感じたBeats Fit Proの小さなフック。自分の耳に合わなかったらどうしようと心配しながらの購入だったが、どこに収めれば良いのかを探ったのは最初の一回だけ。痛みを伴うような圧迫感もほぼなくPowerBeats Proのようにメガネやサングラスを付けた時のお邪魔感が一切ないので快適である。

その8:クセのない音質
ドンは好きだがシャリは嫌いな私にとってBeats製品はかなり私好みの音作りになっている。中低音のメリハリは効いていて高音は尖っていないけど、こもることもなく私が聴くジャンルには向いていると思う。音にうるさい(これはANCでは軽減されない)オーディオマニアにとって満足できる音作りではない(そもそもそんな人は数万円のワイヤレスイヤホンなど買わない)だろうが私にとっては十分音楽をたのしめる音質である。

その9:空間オーディオ
ジャイロスコープと加速度センサーのおかげでダイナミックヘッドトラッキングに対応。Dolby Atmos対応の音楽やビデオはAirPods Proと同様に空間オーディオを満喫できる。音場が定位されるため顔を左右に振っても決まった方向から音が聴こえてくるのは今までにない体験。Apple MusicのおすすめなどDolby Atmosと通常のステレオ音源が混在しているリストを再生しているとDolby Atmosに変わったなと一瞬で分かるくらいに音の広がりは違う。

まとめ
機能的にも価格的にも上手くまとめられた製品。Apple純正品と違い量販店などでの販売価格もより柔軟なので掘り出し価格で手に入れる可能性も高い。生理的にAppleが嫌いな人以外にはお勧めできる製品である。

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