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いのちを纏うことについて

私たちが着ている服は、どんな風にして

いま・ココにやってきたんだろう


そんな事を考えたことはありますか?


たとえば、白いTシャツは?

わたしは、そのルーツが知りたくなって

コットンを育ててみることにしました。


コットンは土から生まれます。

ちょろっと出た新しい緑がすべてのはじまり。

そして暑い夏のあいだに、たくさんの水を飲んですくすく成長します。

暑さがおさまると、ハイビスカスのような花を咲かせます。

夏の終わりに花は萎み、実が膨らんで、パカンと弾けます。

約2キロの棉を手で収穫しました。

素直でかわいい手のかかる生きものです。

朝起きて雨の音を聞いて、二度寝できる日の幸せは計り知れない。

この棉にはまだ種がついています。

それを取り除いてやっと、糸にすることができるのです。

(細かな工程はまた別の機会に!)

その糸を編んだり織ったりすることで布が出来て

その布を縫う人がいて初めて服が生まれる。

(紡績工場とニットの工場のお話しもまた別の機会に!)

綿は生きもので、太陽を浴びて、沢山の水を飲んで、長い長い道のりを経て、世界中の人々のいのちに触れて、やっと私のもとにやってくるのです。

当たり前にありふれ過ぎて忘れちゃうけど、目の前の1枚のTシャツに心から感謝したい。

今回のコットン栽培は、そんな風に思うきっかけになりました。

世界のコットン農家では、大量に散布された農薬や落葉剤(ベトナム戦争のやつ)などにより年間2万人を超える方が亡くなっているという現実があります。落葉剤は手で綿を摘まずに機械で収穫できるように、葉っぱを落とすために使われます。農薬は川や海を汚しています。

WHO AND HOW MADE MY CLOTHES?

まだまだ選択肢は限られているし、何が正しいかもよく分からない、何を信じたらいいのかも分からない。

けど、私たちは少し立ち止まって自分自身に問いかけ、想像することが必要なのかもしれません。



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