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銀ちゃんといっしょ 142

薄化粧

56年の人生の中で
ちゃんとお化粧をしたのは2回だけです

1回目はカットに行っていた美容院の
見習いの子たちの勉強会のメイクモデル

2回目は結婚した時
式はしなかったけど身内のみの披露宴をしたので
その時に薄化粧をしてもらいました

お化粧の必要な仕事に就かなかったので
これが私の化粧歴

後は死化粧で終わりですね

お化粧した顔が好きな方と嫌いな方がいますよね

結婚して何年も
旦那さんに素顔を見せた事がない人がいました
旦那さんが起きる前に
バッチリメイクをするために早朝起床
旦那さんが寝るまで待って仮面をはずす…と
その後どうなったんだろう…と興味津々です

子育て中にきちんとお化粧をしているママを見て
凄いな~と思っていました

当時私は鏡で自分の顔を見る事すら
意識してしていなかったからです
その頃の写真を見ると〝鬼〟のようでしたね

胃がん摘出の術後に顔が青ざめていました
極度の貧血が続いていたからです

さすがにまずいかなと思い
口紅をきちんと塗りはじめました
目元も少しハッキリさせてみたりして

それを日々見ていた幼稚園年長さんの次男が
ものすごく悲しい顔をして

〝あーちゃん…どんどん変になりよる…〟と

彼にとってはどんなあーちゃんでも
素顔のあーちゃんがあーちゃんなんですね

いろんな生き方があります

私は素顔の人生で良かったです

満足しています



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