拝み雨蛙
戦後幾年後、兵庫は六甲山系の金鳥山で発見された雨蛙。
古神道の世界では、一文字一音に抽象的なイメージがある。
またそのため同音異義語にも、共通した思念があるとされる。
例えば「カ(ka)」にはチカラ、「ハ(ha)」には引き合う、「ツ(tsu)」には集合。雨と天は「アマ」で同音、意味はご割愛。
カエルの古称はカハツ。
つまりアマカハツには本人が何と言おうと、「天の力が引き合い集合するトコロ(モノ)」という、なんともおめでたいメッセージが勝手により与えられている。
蛙が縁起物四天王に名を連ねたのも、古称で呼ばれていた時代からであるのも頷ける。
縁起を担ぎがちな人間から勝手な期待を寄せられては、時に身に覚えもなく失望される雨蛙は、天にも拝まなければやってられない心持ちであるとうたひ。
もちろん嘘。
#カタカムナウタヒ
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