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何がやりたかったんだろう

何か創作をしてみたいと思うのだけど、何をしていいかわからないというか迷ってしまうというか、やる気がないのか。迷ってるなら手を動かした方がいいと思いながら。

adobeのソフトを使えたりすると、素材をいじくってそれなりにみせれたりすることができると、自分のできないことをごまかしてもセンスのいい振りができたりしてここまできてしまった。でも絵が描けるとか字が上手いとか、そういうことの方がよほど楽しいのじゃないかと、手が作るものにはデジタルはかなわないんじゃないかなと思いはじめた。

自分は自分がやりたかったことが何かがわからない。子どもの頃は絵を描いていたし、それが無我夢中でやれることだった。本を読むこともあまりなかったし、人よりやっていることといえばそれくらいだったのではないだろうか。父が持って帰ってきた設計図の青焼の裏紙にひたすら絵を描いて遊んでいた。

おそらく中学生を過ぎた頃からかそれをしなくなっていた。それは勉強しなければという焦りというか不安からだった。ぼくにとって勉強は防御手段だった。成績である程度のポジションをとっていることが自分を守ることになると思っていた。当時はまだスクールカーストみたいな言葉はなかったけど、そういうことに怯えていた。

そんなことがあって学校の科目では美術は好きだったのにだんだんそこから離れてしまった。理科や数学が得意だったから、理系なのかなと思ったりして、自分の生きる道はそっちの方なのかなと思ってしまった。まわりに美術系の人なんていなかったし、仕事のイメージとしてわかりやすかったのは父や祖父を通してみていた機械などの設計の仕事しかなかった。理系と美術の折衷案みたいなかたちで大学では建築学科で学んだけど、それはそれで楽しかったものの仕事にするにはしっくりこなかった。

今更何かをしてみたって伸び代はないようにも思えるけど、何かをやってみたい。

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