ナガオカ(6239)に関するメモ(2)

Ullet で同社の有報の「対処すべき課題」をチェック。

エネルギー関連事業の業績は、世界経済の動向など外部環境の影響を受けやすいことから、安定的に収益を確保できる体制の構築を課題と認識し、この課題に継続的に取り組んでまいります。また、水関連事業においては、当社グループのもう1つの収益基盤として確立することを目指しており、営業活動を強化し、受注拡大に注力

売上の主力はエネルギー関連事業で、それは、景気循環の波を受けやすく業績がぶれやすい。そこで、もうひとつの柱として水関連事業を収益基盤として確立ことを目指すということ。

エネルギー関連事業は、世界の経済動向による石油由来の有機化合物の需給バランスがプラントへの設備投資の判断材料となることから、外部要因による業績への影響は大きく、これらの影響を少しでも緩和させることが必要であると認識しています。プラントへの設備投資が旺盛な状況下では、当社グループが優位に立てる製品群に絞った受注活動を行っておりますが、今後は、その他の製品群についても受注獲得できるよう営業施策を見直すとともに、製造面では、品質を維持しながら更なるコストダウンを図ることで価格競争力の強化を図ってまいり

今年に入り大口の受注の開示が3本出ていることから、外部要因はかなり好転していることが想像される。

エネルギー関連事業に依存した収益構造の変革を企図し、水関連事業の規模拡大を目指しておりますが、掘り起こした案件を受注につなげるにあたって、ケミレスの性能・用途とお客様のニーズとの刷り合わせに時間を要しております。今後、お客様のニーズを把握し、的確な提案を行うことで、受注獲得を推進してまいります。また、ケミレスを用いて除去可能な地下水の含有物の拡大を検証中であり、ケミレスの用途を多様化させることで、お客様のニーズに対応できる製品開発を目指し

ケミレスの受注活動は、リードから成約までが長いことがここからは読み取れる。

新たな製造拠点として、2020年3月、ベトナムにNAGAOKA VIETNAM CO., LTD.(100%子会社)を設立し、現在、工場稼働に向けて準備を進めています。新型コロナウイルス感染症の影響により当初の予定より遅れが生じておりますが、2021年6月期上期中の工場稼働を目指しております。また、製造拠点としての役割にとどまらず、営業拠点としての活動も本格化させ、東南アジア諸国における水関連事業の受注拡大を目指します。

これが予定通りに進んでいるかを、直近の第二四半期報告書でチェック。

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ヴェトナムへの出張がコロナ禍で制限されているので、本稼働まではいけなかったようだ。まあ、仕方がないだろう。

第二四半期報告書は結構きちんと書かれていて

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このくらいそれぞれの事業について報告をしてくれると、投資家としては現状を把握しやすい。主力のエネルギー事業は、中国が投資回復が先行し、欧米はワクチンの頒布が広がるにつれて、徐々に投資が再開されることが期待できる。原油価格も2019末の価格を超えてきてるしね。

同社の2020.03期の決算発表資料に事業ポートフォリオについての説明があったので貼っておく。

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なんというか、この7枚の資料で、同社が何をやろうとしているのか非常に理解できるのである。こういう会社は総合商社のようななんでもやっている会社と違って投資判断がしやすい。

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