Keeper技研(6036)に関するメモ(1)

四季報ONLINEより。

【特色】カーコーティング材料の製造卸のほかサービス店舗を直営とFCで展開。施工の技術教育に力【単独事業】キーパー製品等関連53(25)、キーパーLABO運営47(9) <20・6>

ここは月次の売上を発表している。

キーパーラボ運営事業の月次前年対比推移 (2月度)

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なんというか、ほとんどの月が前年同月比二桁の売り上げ増を2年半にわたって続けてきていることがわかる。

株探より業績

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今期に入って、大きく営業利益率を改善し、営業利益が前期に比べほぼ倍増の会社予想となっている。

財務を見る

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上場以来、利益剰余金、自己資本が連続して積み上がっている。自己資本比率も60%台と全く心配ないレベル。

年足を見てみる。

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現在の株価は上場来高値水準にある。

週刊プレイボーイ2021年4月5日号、街歩き投資ラボに坂本慎太郎氏の記事があった。一部を持ってくる。

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Keeper プロショップは全国の3万点のガソリンスタンドのうち、約20%の店舗が加入している、という。このシェアが伸びていけば、さらに同社の売り上げは成長することが期待される。

Ullet で「対処すべき課題」も見る。

キーパー製品関連事業は、従来からのガソリンスタンド業界など車のアフターマーケットでの売上に加えて、カーメーカーやカーディーラーなどの新車マーケットである自動車業界においても同じ規模の売上を獲得して、3年後に、現在のキーパー製品等関連事業の売上規模を約2倍にする目標を立てて

従来は中古車向けのコーティングだったのが、今は、新車市場もマーケットに加えていることがわかる。

具体的な方策としてKeePer初の”新車用”コーティングとして発売した、「EXキーパー」を中心に会社の総力を挙げ、導入を推し進めます。 その為、その分野専門の営業を特販部として精鋭の12名体制で新設し積極的な活動を行っております。その成果は自動車業界に対する売上が第4四半期において前期比179%増の売上1億21百万円と大きく前進

具体的な方策が書かれており、それが成果を上げていることもわかる。

更に、昨年の11月に発売した新商品「ミネラルオフ」を使い、新しい洗車メニューとして、コーティング車の水弾きを元通りにし、キレイにしたいお客様へ、一番いい洗車として、キーパープロショップへ洗車の高付加価値化を広げていきます。また、カーディーラーでは「洗車が無料のサービス」として定着しているので、洗車の有料化と共に洗車の高付加価値化を提案してまいり

これ、取扱店としては、売上増の機会が増えることになるので歓迎の商品だろう。

スマートフォン用のコーティングとして販売をしている「Mコーティング」が、ドコモ店舗でのコーティング付帯率増加と、取扱い店舗が増加しているため、着実に増販しており、今後は更に販路の拡大をしていきます。このスマートフォン用のコーティングは、今後キーパープロショップやキーパーLABOでも提供できるようにし、車以外へのサービスとして、KeePerコーティングを広げる活動を積極的にしていきます。

スマホのコーティングなんかも始めていたのか。愛車に同社のコーティングを施すようなカーオーナーは自分のスマホも同社のコーティングするような気がする。

 キーパーLABO運営事業は、前期2店舗のみの出店でしたが、これは前記の通り、特販部の強化と共に、3年前からの集中出店期に出した新店の熟成を図り、採算性を大幅に改善する目的があり、一時的に意識して新規出店を控えたものです。その結果、このセグメントでの営業利益は前年同期比45.3%増と大幅に改善

同社は6月決算なので、この有価証券報告書が出たのが昨年の8月。その成果を上に貼った月次売上で確認できることになる。

 キーパーLABOでは、6月より新しい予約システムを導入し運営を開始しております。お客様より予約がしやすくなったというご意見も沢山いただき大変好評で、Webでの予約率が、従来に比べ、倍増をしております。また、高単価のコーティングのご予約を多くいただくようになりました。今後は、この予約システムをキーパープロショップにも展開し、2021年6月期に実装できるように進んでおり

太字は筆者が施したもの。よいことづくめのように思える。営業利益率が良くなっている理由が手に取るようにわかる。

 好評である「キレイへの挑戦」のテレビCMについては、今期は全国一斉の放映ではなく、費用対効果をしっかり考え、地域を限定し、テレビCMを行っていきます。また、WebサイトでのYouTubeをはじめ様々なデジタルコンテンツで配信していきます。また今期は新たな試みとして、自動車専門雑誌と同時にWeb掲載にも力を入れ、将来に向け積極的な広告宣伝を効果的に展開し、ブランド周知を図っていき

広告についても、費用対効果を考え、試行錯誤しながらブラッシュアップしているようである。


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