ファーマフーズ(2929)に関するメモ(2)

株探でファーマフーズの大株主欄をちらっとながめたら、江崎グリコが大株主になっているんでちょっと驚いた。

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江崎グリコがなぜファーマフーズの株を保有しているのか調べてみると、次の記事が見つかった。

機能性表示食品の受理件数が300品を超えるGABA。トクホの許可実績がある「血圧」以外に、「ストレス」「疲労」「睡眠」などの機能性表示が可能となり『ネルノダ』シリーズなど人気商品も出ている。また、原料サプライヤー主導によるエビデンスのデータ蓄積が進み、「肌弾力の維持」「認知機能」といった新たヘルスクレームにも注目が集まっている。
江崎グリコの『メンタルバランスチョコレート』(ストレス)といった代表的な商品

そういうことか。GABA でつながりができていたんだ。

新分野では、ファーマフーズが、三菱商事ライフサイエンスと共同で機能性研究を推進。臨床試験で認知機能の向上作用を確認、ヘルスクレームの拡充につなげる方針。

へええ、三菱商事とも組んでいるのか。結構筋のいいところと組んでいるんだなあ。

Ullet で有価証券報告書の「対処すべき課題」をチェック

『Bio Business Triangle』をコンセプトとして、バイオテクノロジーを基軸に、「機能性素材事業(Bio seeds)」「通信販売事業(Bio value)」「バイオメディカル事業(Bio medical)」の三事業を展開
事業の展開としては「機能性素材事業(Bio seeds)」で、収益基盤を構築、事業の裾野を拡大し、「通信販売事業(Bio value)」では機能性素材事業の技術シーズを基に事業規模の拡大を図り、これらの技術、収益を基盤にして「バイオメディカル事業(Bio medical)」を進めており
事業の根幹は研究開発力にあり、科学的根拠に基づいた独自の技術及び製品を提供することでオンリーワン企業を目指してまいり
目標とする経営指標としては、事業の規模、成長性及び企業の収益力を表す各項目を重視しております。特に事業規模の拡大、成長性を重視する指標として売上高の前期比増加率30%以上、収益性を重視する指標として営業利益率5%以上を目標

バイオメディカル事業について

保有するパイプラインを製薬会社へライセンスアウトすることにより、契約一時金、マイルストン収入及びロイヤリティを受けとるビジネスモデルをとっております。現在は「自己免疫疾患」、「悪性腫瘍」、「骨再生」の分野で3つのパイプラインを有しておりますが、その数を増加させていくことが必要

機能性素材事業について

海外販売比率は33.6%であり、拡大の余地が残されております。海外販売強化のため、現地食品メーカー及び卸売事業者との連携により、各国において必要な許認可の取得を迅速に行ってまいります。また、販売拡大とともに、海外市場での安定供給のため、海外における生産体制を構築してまいり
当セグメントの売上高に占める「ファーマギャバⓇ」の割合は48.0%となっており、当セグメントの業績に与える影響が強まっております。当該製品に続く、機能性表示が可能な価値ある製品の研究開発を行い、セグメント業績の安定化を目指してまいり

そうか、よく「タマゴサミンⓇ」のTVコマーシャルが流れているので、そっちが主力なのかと思っていた。ここは認識を改める。

通信販売事業については

当社の研究成果をエビデンスとする機能性表示食品、化粧品等の機能性の高い価値ある商品の拡充等を進め、お客様のニーズに対応
受注の急増により、当社グループのコールセンターにつながりにくい状況が発生しております。また、新型コロナウイルス感染防止のため、外出を控える生活様式へと変化が起こっております。コールセンター、ECサイト、受注管理及び広告管理システムの効率化を実現し、お客様のニーズに迅速に応える体制を構築してまいり

総じて、成長意欲満々の会社といえようか。また、ちゃんと利益を出しているバイオ企業ともいえるか。


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