ナガオカ(6239)に関するメモ(1)

四季報 Online より。

【特色】石油精製・石油化学プラント用の内部装置、取水用スクリーンのほか、水処理装置の製造も

株探より業績を。

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2021年06期はかなりの営業減益予想であるが、営業利益率は 12% 台と二桁の見込みで、ROE も14.25% とほとんどの上場製造企業をしのいでいるのではないかな。

このところ株価は動意づいている。それは今年に入りたてつづけに大口受注の会社開示が出ているから。

21/01/14 17:00 子会社による大口受注に関するお知らせ

中国では新規プラント設備への投資も回復し
てきており、新設されるプロピレン・プラントに当社製品が採用されました。
2.受注内容
受注製 品 スクリーン・インターナル
受注金 額 35 百万元(約5億円)
契約納 期 2021 年 11 月
本件は、2020 年8月7日公表の「2020 年6月期 決算短信」に記載した「2021 年6月期の通期業績予想」に織り込み済みであり、2021 年6月期の通期業績予想に修正はありません。


21/03/08 14:30 子会社による大口受注に関するお知らせpdf

以前に当社が納入した中国のプロピレン・プラントにおいて設備更新需要があり、納入実績の
ある当社製品が採用されました。
2.受注内容
受注製 品 スクリーン・インターナル
受注金 額 26 百万元(約4億円)
契約納 期 2021 年9月
本件受注により、他の案件も含めた生産計画の見直しを行います。これに伴い 2021 年6月期の通期業績予想に修正の必要が生じた場合は、速やかに開示いたします。

21/03/09 15:00 子会社による大口受注に関するお知らせpdf

中国では新規プラント設備への投資が回復してきており、当社は、同
国における新規プラント建設需要を中心に積極的に営業活動を行ってまいりました。その結果、今回、建設が決定した新規プロピレン・プラントに当社製品が採用されました。
2.受注内容
受注製 品 スクリーン・インターナル
受注金 額 39 百万元(約6億円)
契約納 期 2022 年2月
本件受注により、他の案件も含めた生産計画の見直しを行います。これに伴い 2021 年6月期の通期業績予想に修正の必要が生じた場合は、速やかに開示いたします。

1月の開示は、業績予想に織り込み済みであったが、3月の2件は、生産計画の見直しを行わせるだけのインパクト。なぜなら、同社の今期の年間売上見込みは58億であり、10億の大口受注はその約2割弱にあたるから。来期の業績回復は決まったようなものである。

同社が大口受注したスクリーンインターナルってなんだろうか。

ナガオカスクリーン・インターナルは、石油精製、石油化学、肥料プラントの心臓部である反応塔内で、原料の原油や天然ガスを変化させ、反応、抽出、分離を行う触媒をサポートする内部装置です。巨大な反応塔内の高温・高圧・高腐食のシビアな環境下で使用されるため、高い強度と高度な技術が要求されます。

同ページの次の文言に目が留まった。太字による強調は筆者によるもの。

インターナルの認証サプライヤーは、世界でわずか3社のみ
インターナルとは石油精製プロセスの中で最重要装置で、プラント建設において基本設計・特許などの使用権を持つプロセス・オーナーと呼ばれる UOP 社<アメリカ合衆国>や IFP/アクセンス社<フランス>などが認めた企業だけに製造が許されている製品のことです。これらプロセス・オーナーから製造を許されている企業は「認証サプライヤー」と呼ばれ、アメリカに1社、ヨーロッパに1社、そして日本ではナガオカ1社しかありません。プロセス・オーナーは性能保証の条件として、認証サプライヤーの製品使用を義務付けています。

月足も見ておこう

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24か月線のあたりで半年余り底練りを繰り返していた。今月は、その前の5か月の高値を抜いて終わりそうだ。底入れ完了ではないだろうか。

財務も見ておこう

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2019.06に累損を解消し今は有配企業に復活している。2017.06期から5期連続で自己資本は増加見込みなので、財務内容は改善してきている。20.2に 株式分割1→2を行っているので、1株純資産も2018.06から増えている。

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