配当総額の伸び率、DOE の履歴を見るのに IR BANK は便利なサイトなのだが

百聞は一見にしかず。試しに MonotaRO の配当総額の伸び率を見てみよう。

IR BANK のトップページはこちら。

トップページの左上、IR BANK のロゴの右隣に検索窓がある。そこで、MonotaRO の証券コード 3080 を入力して

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リターンすると次の様が画面が得られる。

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そこで、下の表の 3064 のところをクリックすると次のページが現れる。

このページの左上のところに、「配当」というリンクがある。イメージを張り付ける。

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それをクリックしてやってくるページがこれ。

このページには以下の履歴情報が最大過去12期分まとまって表になっていて大変便利である。

配当利回り 配当性向 配当金の支払額/剰余金の配当 純資産配当率 自己株式の取得 総還元額(配当+自社株買い)総還元性向

MonotaRO の配当総額の伸びの表がこれ。

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この期間、公募増資、第三者割当増資、MSワラントなどの希薄化を伴うファイナンスが無ければ、株式分割が何度あろうが売らずにずっと保有していた株主は、上記の配当の高成長を享受できたことになる(ちなみにこの間、同社は株式分割しかしておらず、希薄化は起きていない)。ざっと年間受け取る配当の金額が10倍以上になっているわけ。

つづいて、純資産配当率(DOE)の履歴。

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ほとんどの年度で 10% を超えている。これは全上場企業のなかでもトップクラスの高さである。

筆者は、基本的に毎年年足が大陽線を引くような会社は、「自己資本の伸び率」「配当総額の伸び率」が前年度ないしほとんどの年度で二桁で、かつ、DOEの高い会社なのでは、という仮説を持っている。自己資本比率の伸び率履歴は、株探の財務情報を表計算ソフトにコピペすれば(作業工数的には1社60秒以下)あとは半自動的に得られるが、配当総額の伸び率や、DOE の履歴は今まで得られていなかった。この IR BANK を発見したことによって、自分の仮説がどのくらいヒットしているのかそんなに時間工数をかけずにデータを追うことが可能になった。

で、この IR BANK は便利なのだが、あまりに依拠してしまうと、サービスが止まってしまったときに困ることになる。運営主体の情報があまりないので、その辺は大丈夫なのかと思ったら、どうやら東証1部ベクトル(6058)の子会社だったことはあるみたいだが、今はよくわからない。

ここに書いてある、港区赤坂の住所は、ベクトルの本社オフィスや、同社の子会社 IR Robotics が入居しているビルと同じの様であるが、はて。どこのどなたが情報をメンテナンスされているのだろうか。


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