ベネフィットジャパン(3934)に関するメモ(1)

四季報 Online より。

【特色】回線借り通信サービスを行うMVNO事業者。モバイルWi‐Fiが主力。コミュロボも扱う【連結事業】MVNO91(19)、他9(22) <20・3>

業績の履歴

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上場後の 2016.03期以来、連続増収、連続営業利益率二桁、連続ROE二桁を続けている。しかしである。

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本日の終値ベースで時価総額107億。なにこれ、PSR1倍に近いではないか。PER も12.9倍。毎年の増収率と増益率も見てみようか。

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4年連続20%内外連続で増収、営業益に至っては、上場来6期連続二けた増益の見込みである。それで PSR 1倍ちょっとで PER 12.9倍。うーん、何なんだろうこの低評価は。

財務に問題があるのだろうか。

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剰余金、自己資本とも上場来は毎年増えてる、自己資本比率も50%以上ある。なんだ、この低評価は。キャッシュフローか?

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ふむ、ようやく問題点らしき点にぶちあたった。過去直近4期連続してフリーCFがマイナスで、そのうち3期は営業CFもマイナスだったのか。このあたりは改善される必要がある。Ullet で「対処すべき課題」を見る。

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

として次の3つに触れている。

① 商品・サービスの拡充・強化 ② 人材・代理店の確保 ③ 催事開催機会の拡大

あれ?営業CFやフリーCFがマイナスということに触れていない。課題として認識されていないのか?「事業のリスク」も見てみよう。

(7)資金調達リスクについて
当社グループは、主に個人の顧客を対象に割賦契約にて商品を販売しております。顧客へ販売する商品の仕入れ代金については、所定の支払いサイトに応じて行い、商品の販売代金については、分割での回収となる為、新規獲得件数の状況によっては、営業キャッシュ・フローのマイナスが想定されます。そのため、継続的に金融機関との折衝を行い、必要に応じ運転資金の調達を行いますが、業績の悪化等の理由により金融機関からの借入が予定通りにいかなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

なるほど、新規獲得件数が増えると、分割での回収なので、営業CFのマイナスが想定されるという経営陣の認識はあった。このあたりが株価低評価の原因なのかな。しかし、毎年の増収と増益基調は魅力的に映る。


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