ラサ工業(4022)についてのメモ(1)

四季報オンライン

【特色】1907年の沖縄ラサ島リン鉱脈発見が起点。半導体向けなどリン酸が主力。工業薬・機械併営
明治後期に創業者の恒藤規隆らが南海の無人島「ラサ島」で肥料の原料となるリン鉱石を発見したことに由来します。1913 年にリン鉱石の採掘・加工会社として創業し、その後、農業振興のためにリン系肥料の開発を進め、現在は化成品事業、機械事業、電子材料事業の3 領域からなる総合メーカー
現在の主要事業は化成品事業で、100 年続いているリン酸に加え、情報化社会に欠かせない半導体や液晶向けの高純度リン酸において豊富な実績を誇っています。今後も蓄積してきたリンのノウハウを基盤技術としてさらに進化させ、高付加価値化・スペシャリティ化をはかりながら、新規分野を開拓

半導体とリン酸の関係って?

7. エッチング
フッ酸、リン酸などの薬液で露出した薄膜を腐食し、除去します。これによりパターンを形成します。

半導体製造プロセスにおける、エッチングのときに使われる薬液とのことである。要するに消耗品ということで、半導体が増産されるならそれに比例するような感じで消耗される量が増えるわけだ。

同社がどんな会社かを素人向けに同社の公式ウェブで解説してくれている。

株探で業績をチェック

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1997年の売り上げが260億で今期の見込みが294億だからあまり成長はしていない。リーマンショックの時に2期赤字に陥っている。ROEが急激に良くなる年度が散見される。

財務

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まず注目すべきは有利子負債倍率と利益剰余金の推移。リーマンショックの直後に 4.76倍あった有利子負債比率が毎期減っていて、今の 0.67 という数字は2000.03来の最も小さい。また、リーマンショック後に累損が発生していたが、2015.03に一掃し、そのご着実に毎年利益剰余金を積み上げてきている。自己資本も2016.03期を除いては、リーマンショック後の増加傾向が認められる。リーマンショック後は確実に会社の内容はよくなっていそうだ。

年足を見よう

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月足も見てみる

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この10年の高値は2018年6月の3575円。現在の日経平均、TOPIX は30年来の高値圏にあるわけだから、ラサ工業の株価自体は指数に対して出遅れている。しかし、上に見るように、会社の内容が2018.06よりもよくなっている。この会社は上げ始めたらなかなか止まらないというのが自分の記憶である。

もう少し調べるつもり。決算短信と決算発表資料にあたるか。

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