ドーン(2303)に関するメモ(1)

四季報 Online より。

【特色】地理情報システム(GIS)の開発・販売と防災分野を中心としたクラウドサービスが主力【単独事業】ライセンス販売10、受託開発48、クラウド利用料39、商品売上3 <20・5>

四季報だと、クラウド利用料が 39% ということである。2/22 にでた Fisco のレポートだと

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”クラウドの利用料収入が5割近くに達することを見込んでいる”、との記述。要するに定時定額課金収入が増えるということで、売上収益の安定化につながるということ。

業績を株探から。

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売上はまだまだ年間10億そこそこと小さい。だが2016年からは、営業利益率が二桁に乗っているし、ROE も改善傾向なのは一目瞭然。

財務も見よう

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有利子負債無し。自己資本比率90%前後。自己資本も 2014.05期から連続して毎期増えている。この数年は鉄板の財務履歴である。

財務が鉄板なのはわかった。では、年間10億そこそこの売上が将来どこまで伸びる可能性があるのか、ということが気になるところだ。同社の開示を主力サービスごとに追ってみよう。

まずは、消防向け映像通報システム「Live119」について

19/04/22 15:30 消防機関向け映像通報システム「Live119」をリリースpdf

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19/11/06 13:00 映像通報システム「Live119」の試行運用を神戸市消防局管内の119 番通報で実施pdf

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20/07/09 15:30 神戸市消防局・小野市消防本部で映像通報システム「Live119」の本運用を開始pdf

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20/09/04 13:00 東京消防庁で映像通報システム「Live119」を試行運用―映像を活用した口頭指導を検証―pdf

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着実にステップを踏んできている。

続いて、警察向けの Live 110 についても開示を追おう。

19/08/20 15:30 映像通報システム「Live110(仮称)」の実証実験を兵庫県警察本部で開始pdf

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20/09/30 13:00 兵庫県警察本部で映像通報システム「Live110(ライブイチイチマル)」の本運用を開始pdf

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こちらも着実に本運用にこぎつけている。ところで、兵庫県でなぜ最初のテストを行ったのかというと、同社が兵庫県の会社だからであろう。

会社の開示ではなく、また、会社側はその記事になんの反応も示さなかったが、昨年の12月10日に時事通信の次の記事が出た。

事件や事故、火災の現場に居合わせた人が110番通報する際、スマートフォンで撮影した映像も送ってもらうシステムを、警察庁が来年度から全国の警察で導入することが9日、関係者への取材で分かった。
現場の状況を警察官の到着前に把握し、初動対応を的確に行うのが狙い。同様のシステムは兵庫県警が10月から先行して運用を始めている。

この記事では、ドーンの名前は出てこない。しかし、太字で強調を施した通り、”兵庫県警が10月から先行して運用を始めている”とのフレーズ、および、上に見たようにドーン社が9/30 に兵庫県警で本運用のリリースを出していることから、同社提供のサービスであることはほぼ確実と考えている。この4月からの年度で、警察庁が、全国に導入していくとというのが記事の内容である。

年足と月足を見ておこう。本日前場終了時のものだ。

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7月発表の本決算で来期の業績見通しが出る前に仕込んでおくべきだと思う。自分は、今年中に上場来高値の4380円の更新はかなり固いとみている。

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