インパクト(6067)に関するメモ(1)

四季報Onlineより同社の特色

【特色】電子看板を中心とした店頭販売促進施策が収益柱。覆面店舗調査やデータベース提供も併営

この特色には出ていないが、実は、かなりインド市場にコミットをしていて、インドでコンビニエンスストア事業を展開する企業でもある。業績を株探から。

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2012.12 期に上場し、そこから売上と営業益は順調に成長しているが、過去2期は最終赤字になっている。その理由を会社開示から探ろう。

2019.12 決算短信

さて、海外での新規ビジネス創出といたしましては、今までの現地小売業コンサルティングで培ったノウハウを活かして新たな需要を創造すべく、4月にインドのコングロマリット企業であるCoffee Day Enterprises Limited及びその子会社であるCoffee Day Global Limitedとの共同出資により合弁会社を設立してコンビニエンスストア事業を現地展開しており、8月2日バンガロールでの1号店出店を皮切りに、12月末時点で25店舗を既
にオープンしております。
インドは今後も経済発展が継続することが見込まれ、2050年にはGDPでアメリカを抜き世界2位となる見解も出ているなど、将来的に世界を牽引する国となる可能性を秘めており、とりわけ都市部においてはアッパーミドル層と呼ばれる比較的裕福な経済階層の人口が多く、購買活動が活発となることが予想されることから、コンビニエンスストアの需要拡大が今後益々期待できると考えております。
経常損失は、第2四半期連結会計期間に、インド事業に対する投資持分のうち、のれん相当額である807,897千円を持分法による投資損失として計上したこと等により△306,946千円(前年同期は経常利益405,539千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は、第2四半期連結会計期間に、インド事業に係る貸付債権1,121,144千円に対して全額貸倒引当金を設定し繰入額として計上したこと等により△1,581,136千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益330,554千円)となりました。
2020.12 期決算短信
経常利益は、インド事業に対する投資持分簿価相当額917,200千円を持分法による投資損失として計上したこと等により28,510千円(前年同期は△306,946千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は△187,519千円(前年同期は△1,581,136千円)となりました。

要するに、インドのコンビニ事業で高い授業料を払った、ということである。コロナ禍でロックダウンの逆風も重なった。だが、2期連続最終赤字を出したことで、膿は出し切ったのではないかと思っている。

月足を見よう(まだ3月の途中なので今月分のグラフは確定値ではない)

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上場来高値は 2019年の5月につけた 6220 円、現状はその半値八掛け水準を割り込んでいる。同社がインドでコンビニ事業を始めるということから期待が多く集まり、上場来高値を付けたが、その後、インド事業で提携パートナーに問題があり、期待が剥落、コロナ禍もあり株価は下がり続け2020年4月に928円で底入れし反転したが、マザーズの調整と、前期最終赤字の決算発表、プラス、今期の業績見通し未発表ということで再び調整中、というところである。

財務を見よう。

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インドのつまづきで、剰余金が2期連続してマイナスとなっている。普通は買える会社ではないが、インド事業が立ち直るのなら、この株価の下げトレンドが転換するときは大きなチャンスではないかと思っている。何しろ、売上と営業利益は上場来順調に成長しているのである。

昨年、双日と資本提携し、また、同社に第三者割当で新株を引き受けてもらっている。昨年10月の新株の発行価額は 3212 円であった。

何だ、今、双日が買った値段よりもかなりお安くなっているではないか。下げ止まったところでは拾わなきゃ。

Japan Stock Channel に同社の福井代表取締役が出演している動画が3本ある。昨年8月に公開されたもの。非常に参考になる動画であった。

福井氏はブログも更新している。


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