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天寿を全うするってどうゆうこと?

この年齢になると人の死って結構身近なもので

元気いっぱいの実父は介護することもなくあっけなくぽっくりと。義両親はともにガンだったが義父は見つかって2か月もたなかった。義母は半年と言われ本当に半年だった。

涙は出なかった。いつかは誰でも来る日だ。

これは私の性格、捉え方だと思う。難しく考えれないし、血も涙もないと自分でも思うことがある。

生まれた瞬間には寿命が決まってるとか、ろうそくの長さが人それぞれ違って灯火が消えたら終わりとか聞いたことがある。

なんかやだね。しわしわになって派手な服着て精神年齢18だよって入れ歯を吹っ飛ばす自分を想像して、面倒なばぁさんだといわれながらもいつまでも生きてるつもりだったのに。って、まだいつとは決まってないけど。

数年前、友人がガンになったと私に冷静に伝えてくれた。どうゆう病気なのかすぐに調べた、知りたかった。二人に一人の時代だから私にもありうることだし。知ったところでどうしようもないことは重々承知だけどもしょうもない言葉をかけたくもないし、知ったかぶりもしたくない。

話はよくした。他愛もない話も、深刻な話も聞くだけですっきりしてくれただろうかと今思う。

ある日、もう治療はしないと決めたと言ってきた。家族からはもう一度頑張ってみようよと言われたと。

きついし、治らない,自分でわかってるのに必要ない。と・・・。私は家族じゃないからやっぱり聞くだけしかできない『そうなんだ・・・天寿を全うするってこと?』と言ったと思う。積極的な治療はやめて痛みとか緩和しながら最後はホスピスに行くと・・・でも、悲しい涙は出なかった。彼女が自分で決めたことだから。

自分の最期を決めた決意にちょっとびびった。

自分で決めたその先に何が待っているのか……

それからはメールするもスマホが重すぎてもてない、着信あっても出ると泣きそうだからと繋がりは一方通行。彼女の姉からの情報のみ、それでよかった。寄り添うのは家族だけでいいと思う。

しばらくしてなぜか電話をかけたくなった。出れないだろうと思いながらも電話をかけた。なぜかその時はしつこく長めにベルを鳴らしたが・・・

その時、彼女は痛み苦しみから解放された日だった。

神も仏も、霊感もお化けも信じない私だけど、彼女との繋がりを一瞬を感じた。

わたしはまだ治療をはじめて間もないから、このさき何年元気でいられるかわからない。だからまだ自分の寿命を決めれない。

もし、自分が彼女のようになった時、私も自分で天から授かった寿命をすべて使い楽しめて終われるようビシッと決めようと思う。


えっ?天寿を全うするって病気で死んじゃうのは違うの?

どーでもいいけど

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