粗製濫造

50年後の自分から3通の手紙が届いた

一通は綺麗な便箋に丁寧な文字
楽しみ続けた仕事とポエトリー
満たされた愛と温もり
周りには孫にひ孫に昔からの仲間たち
日本代表なんて華々しい
世界にはいけなかったけど
勝って負けてその度
酒を交わせば幸せ

妻と夢見たブックカフェ
その灯りを誇りに
今夜もここでオープンマイク
始まるからじゃあまたな

2通目は立派な
詩は辞めて仕事に打ち込め
年収1000万なんて通過点
政治家になって果ては文部科学大臣
雷神の如き働き
この国を照らす輝き

3通目を開くと悲痛に
汚れた紙中身は
何かに恨みつらみ
妬み嫉み
詩人として生きる
詩人として生きる
詩人として生きたその先に得たもの
日本とって世界とって
やってみたかった声優に俳優
代わりに捨てたのは家族、本当の愛
敵を作り人は離れ
すっかり汚れちまったよ
今じゃ一握の砂さえ
残らない有様

こんな風になるな
こんな風になるな
こんな風になるなら
詩に出会わなければよかった


10度違う道を50年
歩めば辿り着く先は大きくずれる
俺の選ぶ道は。

感想

こういうテーマで書きたい気がして、上手く作品に落とし込めていないのですが一旦書けたところまであげておきます。

7月27日（土）、コトバスラムジャパン東東京大会に出場します。
それに向けて今から読むものを作る、決める必要があります。今から。今まで何してたんだ。