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芸の肥やし

note投稿60日チャレンジ、38日目。

その人固有の感覚や視点の話を聞く機会があると面白いなぁと思う。

そうやって社会を捉えていたのか!
そうやって生きている感覚があるのか!

と、意見を聴かせてもらうと驚きや発見が多い。
それは、私と他者との違いを知る事が出来たから。

自分の話なんてつまらないものだと思って、これまでずっと生きてきたのだけど、私の話でも面白がってくれる人もいる事を知ってから、私が人の話を聞いて発見があるように、何かを感じとってくれるのかもしれない。

そう思うと自分語りのnoteを書いても、何か受け取ってくれるのかなと思うようになった。

今日は、芸の肥やしについての感覚を書いてみることにする。

私は4歳から子役をやっていた。
テレビドラマの子役や、テレビCMに出ていた。
今も活躍されている大御所の俳優さんや、タレントさんと共演させて頂いたのだけど、当時はそんな事に全く価値を置いていなかった。
中村雅俊さん、水谷豊さん、阿部寛さん、所ジョージさん、片桐はいりさん、原田大二郎さん、八代亜紀さん、山瀬まみさんなど。
まだまだ、お世話になった方々はたくさんいる。


当時、撮影の仕事は与えられた「宿題」をこなすような感覚だった。

台本を読んでセリフを覚えたり、演技を母と一緒に練習をしたり、始発で撮影所やロケ地に行って撮影をして、深夜にタクシーで帰ってきて翌日学校に行く事もあった。

細かい記憶が正直ない。それだけ集中していたんだと思うし、慣れない場所で子どもながらに気を使っていたんだと思う。

子役の活躍時期の波はあったが、13歳まで児童劇団に所属をしていた。自分から辞めるとは言い出せなくて、一年休学した後に結果的に辞めた。

この経験が、特別なものだと全く思っていなかった。それが私にとっての日常だったから。
今、思い返してみると、もっと積極的に芸能のお仕事をしている方とお話しをしておけば良かったとも思う。欲がなかったな、ほんとうに。


こうした多感な時期に、演技という表現で「感情」と身近に接していた事に気づく。
この経験が、今の私を大きく作り出していると思っている。

今は19歳からパントマイミストとしてキャリアを積み、時には俳優やCMナレーターとして表現の場に立つ機会があった時、自分の中の「感情」と向き合っている。

役としての感情と、私自身の感情だ。

役としての感情は、求められている役の感情。
私自身の感情は、その求められている演技をどう表現しようかという感情である。

この「役」と「私」の感情を行ったり来たりすることで、表現として少しずつ形が作られていく。

人生経験が芸の肥やしになるとは言ったものだが、経験がない事を演じたり表現する事は結果的に多くあるので、
確信を持って演技が出来る事は実は少ないのではないかとも思う。

だから、日々の経験全てを芸の肥やしにしてやろうと思うのだ。

毎日平凡で、変わり映えのない一日が幸せかもしれない。しかし、芸の肥やしになるという意味でいうと、多様な経験は財産だ。
胸くそ悪いことが起きても、避けたいような事が起きても、それはそれで、芸の肥やしになると思えば万事OK。
これは、最強の変換方法だと思っている。

親の上層教育として始めた演技が、今は熟成をして、生きやすさに結びついているって、面白い事実だと改めて思うのだ。

【今日の #まートレ】
太陽礼拝×3
ヘッドスタンド9分
プランク3分(ノーマル、肩甲骨、スパイダー)、
ふわふわ腹筋30、
自転車こぎこぎ腹筋1分、
腕立て50、ダウンドック5、
フルスクワット100、
ピンチャ2セット、
アイソレーション、重心移動、ウェーブ練


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