【美術評】 マヤ・ワタナベ 《Suspended States 滞留》 Part.2 『停滞』
本稿は
マヤ・ワタナベ『Suspended States 滞留』Part.1『崩壊』の続編です。
マヤ・ワタナベ『停滞』9分ループ(2018)
Covid19による都市閉鎖、自主隔離、自由な往来の制限といった行動抑制は、二項対立〈生存/非生存〉における二者択一という選択である。その状況においてわたしたちは、行動抑制による〈生存〉を選択したのだ。生存という生の持続のためのある種の選択の要請。戦後、とりわけ日本において、このような生の選択を迫られることがあっただろうか。
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