埼京線に乗って
旋回する街並みが僕を追いつめていく
けたたましい目覚ましで起きる
不細工な猫を抱きかかえる
「今年の夏も暑いね」
誰に言うわけでもなく呟く
ふらふら海に来ては歌う
くらくら眩暈がして休む
埼京線に乗って
最小限に踊って
揺れる、暮れる、揺れる、暮れる
浮かんでく感情
埼京線に乗って
太陽年に沿って
揺れる、暮れる、揺れる、暮れる
消化してく日々
旋回する街並みが僕を追いつめていく
ネクタイの結び目のしくみや
とんがり靴の歩き方を知る前にした約束
好きだって教えてくれたアメリカのバンドの名前
かさねて砂浜においていく
まとめて波がさらっていく
埼京線に乗って
最小限に踊って
揺れる、暮れる、揺れる、暮れる
浮かんでく感情
埼京線に乗って
太陽年に沿って
揺れる、暮れる、揺れる、暮れる
消化してく日々
揺れる、暮れる、揺れる、暮れる、
揺れる、暮れる、揺れる、暮れる、
埼京線に乗って
最小限に踊って
揺れる、暮れる、揺れる、暮れる
浮かんでく感情
埼京線に乗って
太陽年に沿って
揺れる、暮れる、揺れる、暮れる
消化してく日々、昇華してく君
波の音をきいている
立ちつくすあなたの横に並んで
一緒に泣いてみるけれど
気づかないな とどかないな
なつはおわってゆくんだね
わたしもそろそろいかないとだね
いままでありがとうね
だいすきだよ またあおうね
埼京線に乗って
最小限に踊って
埼京線に乗って
太陽年に沿って
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