【保活の進め方】役所や保育園で聞くべきことは?情報収集が最大の近道!
保活を始める時、
「どんな情報を集めればいいの?」
「どこで聞けばいいの?」
「保育園見学は何を確認すればいいの?」
と疑問がたくさんありますよね。
この記事では、保活の進め方を順序に沿って解説していきます。
役所で聞くこと、保育園見学で聞くことをまとめました。何を基準に保育園選びをするか参考にしてください。
1.保活年間スケジュールを確認する
保活を効率よく進める為に、まず年間スケジュールを確認しましょう。
認可保育園の4月入園の申し込み期間は主に11月が一般的です。
大まかに4つの期間に振り分けました。
お子様の誕生月やご自身の職場復帰のタイミングと照らし合わせて、スケジュールを組みましょう。
4月〜6月:入園案内をもらい、情報収集や役所への相談
7月〜9月:保育園見学、希望園の決定
10月〜12月:必要書類の手配、入園申し込み書の提出
1月〜2月:合否発表、二次募集の情報収集
2.保活の進め方
保活を始める際、何から始めればいいの?どこに行けばいいの?とお悩みの方が多いと思います。
本文では、
入園案内をもらう
役所に足を運んで情報を集める
保育園見学に行く
希望園を決める
必要書類を準備し、提出する
と順序に沿って解説していきます。
step1. 入園案内をもらう
まずは、最新の入園案内をもらいましょう。
役所の保育課やホームページから入手できます。子育て支援センターで配布している場合 もあるので、お近くの配布場所を調べてみてください。
入園案内には、保育園を利用する為の基礎知識から手続き方法、各保育園の紹介、開所時 間などたくさんの情報が記載されています。一通り確認し、不明点は役所の窓口で確認し ましょう。
通える範囲の保育園を把握する
入園すると毎日の送り迎えが5年〜6年続くことになります。入園案内に載っている保育園 の中から、無理なく通える範囲の施設を把握しましょう。
送り迎えの交通手段によっても通える範囲が変わってくるので、地図上で自宅からの距離を確認するとわかりやすいです。
悪天候の場合も想定し、上記の表を参考にしてみてください。
保活の激戦区の場合は、可能な限り広い範囲をみておくことがおすすめです。
指数を確認する
入園の選考の為の点数を「指数」と呼びます。父親、母親の基準指数+調整指数の合計点 数で各家庭の持ち点が決まります。
【基準指数】
保護者が保育を必要とする事由を点数化したものです。
例えば、
週5で1日8時間以上のフルタイム→50点
週3で1日4時間以上6時間未満の勤務→15点
というように、メインは就労状況を細かく点数化してあります。共働きの場合はそれぞれの点数を合算します。
就労状況以外には、
出産
看護及び介護が必要な家族の有無
疾病、障害の有無
求職、就学
などの項目があります。
【調整指数】
世帯の詳しい状況を加点や減点で調整する点数のことです。
例えば、
産休または育休からの復帰→+5点
配偶者控除対象の就労者→−3点
というように家庭環境が反映されます。
自分の基準指数と調整指数を計算し、持ち点を確認しましょう。
各自治体によって、基準指数の点数や調整指数の項目は異なるので注意してください。
step2.役所に足を運んで情報を集める
入園案内を一通り確認したところで、不明点が出てきたと思います。役所の保育課に出向き、わからない所を解決しましょう。「保育コンシェルジュ」という専門のスタッフがいる役所もあります。
子供が長い時間待てなかったり、時期によっては混み合っていたりしてせっかくの相談時間が無駄にならないように聞くことをまとめておきましょう。
入園案内に記載されていない以下の項目も合わせて聞いてみてください。
入園状況や前年度の指数
調整指数
勤務時間の取り扱いについて
入園状況や前年度の指数を確認する
年齢別の保育園の入園状況を確認しましょう。
例えば、A保育園の1歳児クラスの入園希望だとします。
A保育園の0歳児クラスは6人在籍中で、1歳児クラスの定員が10人だとします。
0歳児クラスの6人が進級すると、新たに1歳児クラスに入園できるのは、4人という狭き門になります。入園状況を確認し、定員に余裕がある園は比較的入りやすい保育園ということです。
また前年度入園された方の最低指数のボーダーラインを確認し、自分の点数と照らし合わせましょう。入園できそうかの判断がしやすくなり、希望園を決める際の参考になります。
調整指数を確認する
自分で計算した持ち点が合っているか確認してもらいましょう。調整指数で加点方法はないか相談してみてください。
例えば仕事復帰のうえ、ベビーシッターサービスの利用や認可外保育園に預けた実績があると加点対象になる自治体があります。持ち点が低く、入園が厳しい場合は一度認可外保育園に入園し転園するのも一つの手段かもしれません。
勤務時間の取り扱いについて確認する
時短勤務で復帰する場合、基準指数が低くなる可能性があります。時短勤務でも契約上の 勤務時間で点数をつける場合と、実務時間で点数をつける場合があります。
自治体によって取り扱いが異なるので、必ず確認すべき点です。また、フルタイムでも自営業やフリーランスの場合や外勤か内勤かによっても指数が異なることがあります。
step3.保育園見学の申し込みをする
保育園見学の予約方法は電話が一般的です。保育園が電話を受けやすいのは、子供達のお昼寝の時間帯で13時〜15時の間に電話するのがベストでしょう。早朝や17時以降はスタッフの人数が揃ってないことが多いので避けてください。
次にどのように電話すれば良いかです。コロナ禍で見学を実施していない園もあるので「入園を考えているのですが、見学はできますか?」とまず確認しましょう。
見学可能であれば日時を決めます。希望がなければ、保育園側から平日の13時〜15時の間を提案されることが多いでしょう。子供達のお昼寝の時間に当たるので、スタッフの方にゆっくり案内してもらえるのがメリットです。
しかし子供達と先生のふれあいの様子が確認できないのがデメリットなので、子供達の生活の様子を重視して見学したい場合は、平日の午前中を希望してみましょう。
step4. 保育園見学に行く
保育園見学って必要?と思われる方も多いと思います。実際に子供達と先生の雰囲気がわかり、ホームページに掲載されていない設備や情報を知るいい機会です。
申し込みで上位希望になりそうな園は見学しておきましょう。入園申し込みの時期になると見学者が多くなるので、9月までに行くことをおすすめします。
本文の「見学時に聞くこと」という項目で以下のような聞くことリストを紹介しているので参考にしてください。
登園時の流れ
園での1日のスケジュール
施設設備
オムツの取り扱い
食事の対応
延長保育や病気の時の対応
年間スケジュール
特色のあるカリキュラム
step5.希望園を決める
情報を集め、見学が済んだらいよいよ希望園の決定です。冒頭でもお伝えしたように、認可保育園の4月入園の申し込み期間は主に11月が一般的です。10月の中旬までには候補を絞ることをおすすめします。
ご家庭ごとに保育園を選ぶ際に重視することは異なると思われます。ではママ達はどういう点を重視しているのか見ていきましょう。
アクセス
園庭の有無や広さ
教育方針
預かり時間
建物の新しさ、設備
見学時のフィーリング
入りやすい園
このような点をみているようです。入りやすい園を希望する場合、自分の指数より過去の最低指数が低い園や新設の園、1歳クラスの場合は1歳から入園の園を選ぶといいでしょう。
自治体によって異なりますが、希望園は8〜10施設まで書けることが多いので、ご夫婦で重視する点を相談のうえ順位付けしてください。無理のない範囲で希望枠は埋めることをおすすめします。
step6.必要書類を準備し提出する
まず、申し込みをする方全員が必要な書類は以下の3点です。
保育利用申込書
確認書
児童状況調査票
上記は10月頃から配布が開始する最新の入園案内に記入用紙が入っています。
次に保育の必要性を証明する書類について紹介します。
就労:就労証明書(共働きの場合はそれぞれ必要)
自営業:確定申告書の写し
病気や障害:医師の診断書、障害者手帳の写し
介護・看護:介護認定書の写し、同居者状況申告書
求職活動:ハローワークカード等の写し
妊娠・出産:母子手帳の写し
就学:在学証明書
上記のように各家庭の状況に応じて必要書類が異なります。該当するものは全て不備なく準備しましょう。自治体によって必要書類に違いがあるので、入園案内等を必ず確認してください。
就労証明書は会社で記載してもらう書類になるので、余裕を持って準備することをおすすめします。
ついに保活の最終段階です。必要書類が準備できたら役所に提出しましょう。コロナの影響で、郵送での受付を推奨している自治体が多いので日数に余裕を持って発送してください。
早めに手続きすることで、書類に不備があった場合にも焦らず対応できます。
3.見学時に聞くこと
保育園見学で実際どのようなことに目を向ければいいでしょうか?
見学が終わってから聞けばよかった、、、ということが無いように聞くことリストを準備するとスムーズです。いくつか確認事項をあげたので参考にしてください。
見学当日の持ち物や注意点
見学当日の服装はかしこまった服装で行く必要はありません。園内を見て回るので動きやすく清潔感のある服装にするのが無難です。持ち物は、スリッパ、筆記用具、メモ帳を持参するといいでしょう。
【注意点】
実際に使用する交通手段、ルートで行く
時間厳守(5分前には到着する)
子供が一緒の場合は抱っこ紐がベター
写真や動画撮影は慎む
4.合否発表から入園準備について
合否発表はいつ、どのように行われるの?とソワソワしているママ達も多いのではないでしょうか。入園が決まった後も準備期間は短いので、流れを把握しておきましょう。
合否発表の時期と発表方法
入園に必要なもの
入園後に向けて生活を整える
上記の内容を説明していきます。
合否発表の時期と発表方法
認可保育園の合否発表の時期は一般的に1月下旬〜2月上旬です。発表方法は自治体によって異なりますが、主に郵送でのお知らせになります。
入園合否とともに、希望園に記入したどこの保育園に入園できるのかが記載されています。なかなか通知が来ない場合は一度電話で問い合わせてみましょう。
【入園が決まった場合】
入園が決まったらまず決定した保育園に連絡し、今後のスケジュールを確認しましょう。説明会や面談、健康診断がある場合があります。
職場に結果を素早く連絡し、復帰の目処も相談しましょう。
【入園が決まらなかった場合】
入園が決まらなかった場合は、2次募集の有無を役所に問い合わせましょう。再度情報収集し申し込みをする流れになります。空きがあった場合少し遠くても認可保育園を希望するか、認可外保育園も視野に入れるか検討する必要があります。
入園に必要なもの
合否発表から、入園まであまり時間がありませんが、早い時期から用意することはあまりおすすめできません。保育園によって必要なものが異なるうえ、指定のものが決まっている場合もあります。説明会などで準備物リストをもらってから用意するのが無難です。
通園バック
着替え(季節ごとに4セット以上)
帽子
靴、靴入れ
タオル類
昼寝用寝具
オムツセット
食事関連用品
レインコートなどの雨具
などたくさん揃えなければなりません。合わせて全ての持ち物に名前を書かないといけな いので余裕を持って準備に取り掛かりましょう。
最近ではお名前シールやお名前スタンプ もたくさん販売しています。保育園に確認し、使用可能であれば有効活用しましょう。
入園後に向けて生活を整える
入園すると、今までの生活リズムと大幅に異なります。親子で生活リズムを整える準備をしましょう。
まず、整えやすいのは起きる時間です。保育園に到着する時間→家を出る時間→ご飯の時間→着替えの時間を逆算し起きる時間を決めます。
親だけではなく子供と一緒に流れをシュミレーションしましょう。そして、予め保育園での1日のタイムスケジュールを把握し、食事やお昼寝は近い時間に慣れておくことでスムーズに入園生活を送れるはずです。
よくあるQ&A
Q:転職によって勤務形態が変わると保育園はどうなる?
A:入園月に変更になると指数が変更になり、退園の可能性もあります。
Q:7月など途中入園は可能?
A:基本的に誰かが保育園を辞めて空きが出ないと入園できません。
Q:申し込み締め切り以降の出産の場合の申し込みはできる?
A:自治体によっては出産予定日を元に仮申し込みできる場合があります。
しかし認可保育園では6ヶ月未満の赤ちゃんを受け入れていない園もあり、入園可能な園が限られる為入園しづらいと言われています。
また労働基準法により産前産後休暇が義務付けられているので、入園時点で産後8週を過ぎていないと認可保育園は入園資格がありません。2月以降に出産の場合は1歳の入園か年度途中の申し込みになります。
まとめ
保活はすることがたくさんあり、大変ですよね。しかし、子供を安心して預けられる保育園を見つけ、ママ達が仕事に邁進できる環境を整えることが一番大切なことです。
本文でも紹介した下記のような確認事項を参考に、疑問点は全て役所や保育園見学で聞いて納得のいく保育園選びができるといいですね。
周りのママ達の保活情報を聞いて焦り、悩むことがあるかもしれません。
しかし、保活の進め方、保育園選びの基準は人それぞれです。自分自身にあったやり方で無理のない範囲で行うことをおすすめします。