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マモの剣-第二章 遥かなる敵-第四部-修行再び-

 聡明はどきどきしながらマーモスのもとに向かって歩いてた。険しい坂道を登る足取りも重い。一度、修行から逃げ出した僕を再び受け入れてくれるだろうか。あれだけお願いして弟子にしてもらったのに、きっと呆れているに違いない。何度も立ち止まって引き返そうとしたが、このまま帰っても長老に合わせる顔がない。聡明は覚悟を決めて、マーモスが住む岩場に向かった。近くまで来ると、岩場の外で休んでいたヤクが聡明に気付いて、近寄ってきた。そして、聡明に顔をすり寄せて挨拶してくれた。すると、岩場の中からマーモスの声が聞こえてきた。「ヤク、誰か来たのか」聡明はドキッとしてその場から動けなくなってしまった。しばらくすると、マーモスが岩場の中から出てきた。ヤクの横にいる聡明を見て、「よく帰ってきたな。このまま帰って来なかったら、勇者の資格なんてないやつだと思っていたが、まだ見込みはあるようだ、明日は朝早くから修行に出かけるから今夜はぐっすり眠っておけっ」と言って岩場の中に入っていった。聡明は「どんな厳しい修行でも耐えてみせますっ、よろしくお願いしますっ」と涙を押さえながらマーモスに向かって叫んだ。横ではヤクが優しい顔で見守ってくれていた。

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