語彙力のふいんきに違和感を感じて

どうも、まーくんです。変な名前ですね。

OPトーク:TweetDeck開けっぱだとツイ消しが見える

「語彙力」って最近できた表現で厳密には誤りのような気がしてたんですが、日本語の法則から見るとそこまで間違った表現じゃないらしいです。
Web辞書によれば学力とか視力とかと同様の「力」の使い方だそうで。
ただ個人的には、例として示された二つを始めとして「動詞的なニュアンスの語+力」でないと違和感がすごいんですよね……と思ったら財力と権力は語彙力と同じ使い方してました。閉廷!!!!!!

最近は中古の本屋で見つけたものとかを漁って心の栄養を繋いでいます。
あんまり中古で済ませすぎると、心が安さに慣れると同時に貧しくなる気がしているので、程々にしようと思ってはいます。お金がないうちは見逃してほしい(商業音楽の墓場から330円のCDをレジに持っていきながら)。

ということで最近摂取したもののなかで良かった奴紹介!!!GO!!!

1.一万年生きた子ども -統合失調症の母をもって-

入手方法:図書館で借りた
身内が読むために借りた本を便乗して読んでました。

著者が小さな頃に、母親が統合失調症を患ったことで、社会からの差別の目にさらされてきたという過去の話がメインです。
傍から見れば異様な行動をする母親とそれに困惑する著者。そのとき周りの人々は誰も助けの手を差し伸べてくれません。
そんな状況で小さかった筆者は、「一万年生きた子供」としての感覚を手に入れます。
何者にも傷つけられない黄金の体と、周囲の配慮の無い大人を慈悲深く哀れむことすらできる一万年を生きた精神。
幼い頃からこの一万年を手に入れた著者は、どんな人生を歩んできたのか……というお話です。

誰も救いの手を差し伸べてくれないときの表現と、「一万年生きた子ども」でいられなくなってからの苦しみの発露があまりに生々しく、読んでいて辛くなりました。自分がこうしたエッセイ本に慣れていない部分もありますが。

後半では現在の著者が、過去とどう向き合いながら、一万年を生きた代償にどう対処しながら生きているかということが扱われています。「私たちは無力であり、思い通りに生きていかなくなっていたことを認めた」という文章が印象に残っています。

あんまり自分に合わなかった点としては、フェミニストとか政治の話がちらちらと顔を覗かせていたことでしょうか。ご本人を形作る重要なファクターだというのは分かりますし、語ることも見ることも避けたい!と言うほど嫌っている話題でもないんですが、(特段その話に結び付ける必要があったかな?)と思うシーンはわずかにありました。個人の感想です。

エッセイの形ながら、小説のように読み進められました。と思ったら「小説のように一気に読めるのが魅力です。」と本の説明文にありました。ナガノハルさんの他の本は寡聞にして存じないのですが、こういう文のテイストが持ち味なのでしょうか。総じてよい本だと感じました。

2.ロッキンユー!!!

入手方法:中古本屋で出会って、後に全巻揃えた
デカい声でロックを叫んだわけではなく、こういうタイトルの漫画です。叫びたくはなったけど。

ジャンプ+で連載されていた漫画です。最初の1話は見覚えがあったので、恐らくネットで無料公開されていた分も見てたんだと思います。
(比較的)リアリティのある高校生バンドを描いた作品で、見れば分かるんですが絵のタッチが独特です。青春の危うさと突き抜ける勢いを描く上でめちゃめちゃ活きるタッチでした。
特にナンバーガールの桜のダンスに合わせて、画面いっぱいの桜とともに主人公のたかしが部室に飛び込むシーンが最高で……序盤にあんなシーンを持ってこられたらグッと惹かれるに決まってるわ。

表面上はバンドを題材にした青春漫画ですが、青春と呼ぶにはちょっとキモい奴らが出てきます。キラキラよりギラギラ、大衆に迎合しないオルタナティブロック。浅瀬で遊ぶのとは違う、本当に "理解る" 奴だけのロッキンユー。仲間のスペックの高さを除けば、かなりノンフィクション寄りに作られたものだと感じます。
作中には実在のバンドや歌い手、未確認フェスなどの固有名詞が出てきて、詳しい人ほどニヤニヤしながら見られる内容になってたと思います。

ただ、連載は打ち切られたらしく、サジェストには「炎上」などの不穏な文字列が並びます(ザっと見た感じ作品に問題があったわけではなさそう)。
万人ウケもオタク層へのウケもしっかり狙ってたと思うんですが、もしかするとあの作品自体が「99人に刺さらなくても1人に死ぬほど刺さる」タイプの作品になってしまったのかもしれません。
だとしたら悲しすぎる。

ちなみに、作者ご本人が同人誌としてこの総集編やプロトタイプ、そして続編を出しています。この間メロンブックスで見た。続編に関してはかな~り見たいので買おうかどうか検討中です。

3.シンクロニシティーン

入手方法:店頭で中古を買った

相対性理論のアルバムです。正直ミス・パラレルワールドとマイハートハードピンチが好きなだけなので「買うか~」に至りました。
う~ん、正直語ることがない。音楽になるとなかなか語彙が出て来ない。大体陳腐な表現に収まる気がするし、技術的な話ができるわけでないし。
もうnoteに対して喧嘩を売っていくんですけど、きちんとした感想が聞きたければ個別にTwitterで言ってもらっていいですか?それなりには書くので。

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以上、毎回書いてる最中にどっかに意識が飛ぶ(not 気絶)ので仕上げるのが大変です。
とりあえず今日は寝る前にやくしまるえつこに謝ろうと思います。
好きな作品を手元に置く派は、物理的な管理が大変だけど楽しいですね。

~終~

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