押入れ物語。

我が家には、押入れが、1つだけある。

その押入れは、次男が 某アニメの青いネコ型ロボットのように、使用している。

もともとは、この場所には、色んなものが入っていた。

お花の資格を取った頃は、教室で生徒さん用にと準備していた花鋏やグルーガン、色々な形や色をした花器。

カバンや携帯ケースを作っていた頃には、ミシンや手芸屋さんで買った生地や部材。

他にも、開業届けを出した日から付けている帳簿やクラフトイベントを企画した際の計画表や出展者さんとのやりとりをしたファイル。資格を取得した際に集めた資料もたくさん。

「片付けをする際には、まず、クローゼットや押入れの中身を全部出してみてください。要らないものを探して捨てるより、まず、その中から必要な物、大切なものを選りすぐってください。そうすると、片付いていきますから」

整理収納のスペシャリストの方がそう、教えてくれたことを思い出しながら、色々考えながら取り組んでいくうちに、全部大事だけど、ちょっとずつ、減らしてみた。

そうしていくうちに、押入れの余白が広くなった。

次男のくつろぎスペースが自然と、出来た。

押入れに…詰め込んでいたんだと思う。

コロナ禍だからこそ、何が大切なのかを再確認する日々を感じながら整理を。

押入れは、ずーっと、そこに。この家と出会えた日から、変わらずに、そのまま。

そんなことを考えているうちに、心底感謝がこみ上げてきた。出会えた全ての皆様に心からありがとう。

次男がいつか押入れを卒業する時、何がそこに…残っているんだろう。


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