部署の立ち上げに関わった話 第四話
「やまざき。ちょっと。」
呼んだのは直属の女性上司でした。
やり手の女性営業マンで有名だった彼女は何度も社内MVPを取っているハイパー営業ウーマン。
その性格はツン9割デレ1割。
※個人の見解です。
ちなみに、私、この方今でも苦手です。話すの緊張するくらい。
そんな上司から呼び出されるので、どっかの会社からのクレームとかかな?やだなー。
なんて思って10人くらいが会議できる部屋で2人きりになりました。
そして、彼女の口から思いもよらない言葉が。
「やまざきさんは、1月から関東の別のエリアでアルバイト・パートの採用の部署に異動になります。」
「え?は?今までのお客さんはどうなるの?」
率直に心の中ではこう思っていました。
「お客様は残りのメンバーに引き継ぎをお願いします。会社名と自分が引き継ぎたいメンバーをまとめておいて。当たっていたお客様はC(後輩)に引き継ぐから。」と淡々と話した彼女の顔はどことなく辛そうで、やり切れなさそうな表情でした。
その言葉に、「はぁ。。。」としか言葉が出ませんでした。
私は食ってかかるわけでもなく、普段思ったことを表情に出すことのない彼女が、ここまで複雑な表情をしているのをただただ見つめていました。
そして、この人事は彼女の意思の届かないところで決められたものだと悟りました。
「何かいうことはある?」と聞かれ、
「自分の力不足で、担当エリアチームの(目標)達成までいけなくてすみません。本当にありがとうございました。」と答えました。
すると、彼女の口から「(目標の)達成させてあげられなくて本当にごめん。」という言葉と大粒の涙がこぼれました。
私が見た彼女の涙は後にも先にも(今のところ)これが最後です。
そして、「この件は、私から言うまで誰にも伝えないように。」と。
それから2週間。一緒に過ごしてきたメンバーにすら言えず、マネージャーと私だけしか知らない中で人事発表を迎えます。
今回はここまでにしましょうかね。
次話がラストかと思います!
異動の発表までの2週間。。。
実はここが精神的にキツかった。。。
おひまなら最後までどぞー。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?