バンド音源で迫力が出ない原因はドラムである。
MIXする度に感じることである。ギターやベースって単体で聴くとさほど迫力ってないんです。ガツン!とくる迫力は大抵ドラムの仕事。
キックの重低音、スネアの攻撃的な中音域、金物の高音域
ドラムはバンドサウンドに、低・中・高とすべてにおいて迫力を出してくれます。
そんなドラムだからこそDTMやるなら音源はめちゃくちゃ大事。個人的にはBFD3が最強だと思ってる。
ただこいつ、若干面倒くさい。本物のドラムなので、ミックスも本物さながらなのだ。かなり勉強したMIXの知識がないとうまく処理しきれない。
でも、あるドラマーと同じセットを組んだら本当に同じ音と言ってもいいくらいの音になったことがあって、これには正直驚きました。打ち込みで本物を再現できるなんて。それまでAddictive Drumsで必死に音作りして追い込んでたけど、諦めてBFD使ったらあっという間にそのものになったことがある。
それくらいBFDはすごい。
BFDでテンプレ的なトラックを作ってしまって、使い回すのが最強だとは思う。
でも、ソフトの使い勝手もDTMではかなり大事なのだ。
音質は「最高」でなくてもいい。「高」であればいいから使いやすいものがいい。そんな絶妙なバランスを持つのがAddictive Drums2だ。
今のメインはAddictive Drums2です。音質と使いやすさのバランスで選んでいる。動作も軽いし。本物のドラマーを真似るのに追い込むならBFDだけど、自分のオリジナル曲なら別にそこは必要ないので、Addictive Drums2を選んでいる。
ただ、Addictive Drums2もいい音なんだけど、プラグイン内でいじれる内蔵エフェクトやMIXはちょっと弱い。悪くはないんだけど、突き抜けれない。いま一歩なのである。
そこで、やっぱりトラックごとに立ち上げて、WAVESとかのエフェクトを掛けるのが一番すっきり納得いく音が作れた。
トラック1 クラッシュ
トラック2 ハイハット オープン
トラック3 ハイハット クローズ
トラック4 ライド
トラック5 タム
トラック6 スネア
トラック7 キック
こんな感じで、これでいえば7つ、Addictive Drums2が立ち上がっている状態。それぞれのトラックで好きにコンプ掛けたり、EQしたりする。間違いかもしれないけど、この使い方が一番余計なこと考えなくていい。
実際はもう1つAddictive Drums2を立ち上げている。Drum Sketchという名前で、全パートが入っている。曲作りのときは、まずこのDrum Sketchトラックを最初から最後まで完成させて、その後各7つにバラけさせている。
それでもなお、迫力がないときはギターやベースを見直す。それくらいドラム最優先。ドラムさまさま。
家で本格的なバンドサウンドが作れる今は本当に恵まれていて、本当に良い時代だと、MIDI全盛期を経験したことがあるオッサンは思うのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?