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コロナを舐めてたらすごいバチが当たった話

初めまして。まると申します。
寝ても覚めてもコロナのニュースが続きますね。
先ほども、緊急事態宣言の期限が延長になったり、地域が拡大になったりしたところです。

でも皆さん思いませんか?

「ゆーて寝てりゃ治るっしょ」って。

テレビとかで、「かかってみなければ分からない辛さ」とか言ってるのを聞くけど、「本当ですか?とりあえず飲も」って思ってませんか?

それよりも、ワクチンの危険性の方が気になったりしませんか?
嘘か本当かよく分からない情報がたくさん飛び交って、結局安全なのかどうなのか、誰に聞けばいいんだろう、みたいな。

僕も、そんな風に、コロナを舐めている若者の1人でした。

というかそもそも、僕の自己紹介もまだでした。物には順序というものがありますね。書き手がどんな人間か分からないまま、コロナの話をされても困りますね。
以下に目次をつけましたので、その順番通りにお話をさせていただければと思います。
その前に。

このノートは、
これだけ世間がコロナウイルスに危機感を持ち、現在史上最悪な水準でウイルスが蔓延しているにも関わらず、自分だけどこか対岸の火事、関係ないと思っていたバカ野郎に降り注いだバチをまとめたものです。
これから飲みに行こうと思っている人、遊びに行こうと思っている人、コロナって実際どうなんって思っている人に読んでいただければ幸いです。
それでは、お時間に余裕のある方はスクロールしちゃいましょう。


1.軽い自己紹介

改めまして、まると申します。26歳男性です。
一応進学校とされている公立高校を出たあと、無事浪人。
高校4年生を自宅と塾で過ごしたのち、大学へ入学。
芸術と出会い、演劇や映像を愛するようになりました。
大学を卒業した後は、3年ほど、映像関係の仕事をしておりました。
実はテレビ局でADとして働いていたのですが、このことについては別のnoteにてお話しできればと思います。ADってどんなお仕事なのか、気になりますよね。

そして、現在は仕事をやめてフリーになりました。
バイトもしていないので完全にニートです。
お仕事募集中です。
このお話もまた別のnoteにて。

普段はインスタグラムに、自分が撮影した写真などを投稿して遊んでいます。
ちなみにこちらから飛べるので、よかったらご覧くださいませ。

映画や演劇は創るだけでなく見るのも好きです。

創る、ということは、脚本なんかを書いていた時代もあったのですが、長らく筆を置いていました。
しかしこの度フリーになったことをきっかけに、noteにて少しずつ筆を走らせてみようと思っています。

そう、至って普通の人間です。脱サラしていること以外は。
こんな普通の人間でもかかるんです。コロナって。


2.コロナ陽性になった日

その日、朝起きたら微熱を感覚で感じました。

僕は実家暮らしなのですが、母にすぐ、「ちょっと調子が悪いかもしれない」と伝えました。

自室に篭り、PCR検査を受けられる病院をすぐさま探した…のではなく、微熱と戦っていました。

実を言うと、この日の前日に、仲の良い友人からコロナ陽性になったと言う連絡を受けており、「ついにきたか」と覚悟を決めておりました。
症状はまだ出ていないものの、明日になったらPCR検査を受けられるように、と事前にPCR検査の予約だけしていたのです。

14時半に予約ができていたので、ビニール手袋をし、マスクをし、真夏の炎天下の中、少し離れた駐車場まで歩き、1人で運転し病院に向かいました。

……おかしくないですか。

この時点で体温が微熱の域を超え、38度に差し掛かろうとしている病人が、自分で車を運転しなければならないのです。
しかも感染対策をバッチリしなければいけないので、少しでもマスクや手袋は外せません。
熱い車内。このあつさが体の熱さ由来のものなのか、夏の暑さによるものなのか、その意識すら朦朧となりながら、なんとか病院に辿り着きました。

発熱外来のため、一般病棟の中に入らないように、出入り口で案内を聞いたところ、呼ばれるまで待機ということになりました。灼熱の車内で。
待つこと10分。運悪く日なたにしか駐車できなかったため、冷房を切っていると汗が吹き出します。しかしここでバッテリーが上がってしまったら、もう大変なことになるので、少し冷房を入れては消し、入れては消しの繰り返しです。
日陰の駐車場が空いたので移動を試みます。
この時点でおそらく熱は38.5度を超えており、視界もぼやけてきていました。
バックした時に縁石にぶつけたような気がしましたが、それを確認する力も残っていませんでした。

待つこと55分。
もう限界です。トイレにも行きたいし、水分はとっくになくなったし、とにかく暑い。
朦朧としていた僕は、一度コンビニに行こうと駐車場から出ました。
一度コンビニ、なんて絶対に行ってはいけないのに。
と、駐車場を出た瞬間に、順番がきたことを知らせる電話がかかってきたので、そのままUターンして戻って行きました。
もし、この時コンビニに行っていたら…。

およそ1時間待たされた挙句、さらに待合室のようなところで20分ほど待ち、ようやく先生に呼ばれて検診を受けました。
僕はPCR検査を受けてすぐ帰るものだと思っていたので、早くして欲しいような気分になりましたが、確かにコロナでない可能性もあるので、こういった手順は必要なんだなあと思い直しました。

その時、熱だけでなく咳も出始めていたので、念の為CTを撮ることになりました。
結果、白い影がほんのりと映っていることが分かりました。
これが分かるとどうなのであろう、と思っていたらいよいよPCRの検査に移ることになりました。

そういえばこの病院は、鼻腔に棒を入れるタイプか、唾液を取るタイプか調べてなかったなあ、鼻腔は嫌だなあと思っていたら、あっという間に鼻腔に棒を刺され、ものの3分程度で検査が終了しました。

その後解熱剤をいただき、今日はそのまま帰っていいということだったので、車に戻り、また自分で運転して家まで戻ってきました。

転がるようにベッドに横になりました。寝っ転がったら少し楽になったような気分になり、布団を被り睡眠を取ることが出来ました。

車内で待たされた1時間は本当にキツく、もしマイカーがなかったらどうしなければいけなかったのだろうなどということを考えていました。

本当の地獄はここからでした。


3.コロナ陽性になった後

夜中に目が覚めると、謎のイライラに蝕まれていました。

体温を測ると39度越え。

なぜこんなにもイライラしているのか考えましたが、原因はよくわかりませんでした。

親が用意してくれた水分を大量にとり、また横になるのですが、イライラしすぎて眠れません。
枕の位置を変えたり、布団を1枚多くしたりと様々試しますが効果なし。

そのうち、意識を失うようにして眠っていました。

朝目が覚めると、イライラはおさまっていましたが、体の怠さが極地に達していました。
ベッドから起き上がるのにも一苦労です。
母がうどんを作ってくれたのですが、食べるのに30〜40分もかかりました。

体はものすごく熱いのに、なぜか汗が一滴も出ない。
体の中がマグマで煮えたぎっているような感覚で、いてもたってもいられないような気分です。
喉は乾くので水分はたくさんとりますが、その分トイレが近くなります。

もちろん、トイレに行く時も手袋、マスクは必須。
少しでも跳ねてしまった尿は、僕専用と指定したトイレットペーパーで拭き、その後消毒。

こんな水際対策では、確実に親にもうつっているな、と思いながら、地道に消毒は続けました。

この日から父も、濃厚接触者として自宅待機が決定。
しかし父と顔を合わせることはありません。基本的にずっと自室にこもっているからです。

意識が朦朧とする中、両親や友人にうつっていたらどうしようと考えました。
もし彼に、彼女にうつっていたら。
その友人もまた濃厚接触者として認定されるのだろうか。
そうしたら、その友人も…。
すでに親にうつっていて、明日発症したらどうなる?
この家は崩壊してしまう。でも、誰も助けてくれない…。
ネズミ講のように広がっていく不安感に押しつぶされそうになりました。

気を紛らわすようにコロナのことを調べますが、若者でも重症化する可能性があるといった記事を見つけると、今度は自分の命が危ないのではと、涙が出てきました。

「もう嫌だ」

ボソっと呟いたつもりでしたが、呼吸がうまく出来ないためか、声にならない叫びとなりました。

朝起きて、熱が少し下がっていても、またすぐに上がる。
15分間で体温が1度も変わるのです。
「良くなる」という気配すら感じない、そんな感覚でした。

次第に味覚がやられ、何を食べても何の味もしなくなりました。
薬を飲むために食べなければ、と思いますが、何の味もしないものをひたすら食べるのは、非常に難しいのです。

そんな日々が10日ほど続きました。

ある日起きたら体温が下がっていて、またすぐに上がるんだろうなと思ったら、その日はほぼ上がらず。次の日はさらに下がっていました。その次の日も。

終わりは突然やってきました。

僕は、コロナ軽症のまま快方に向かったのです。


4.コロナ陽性になって思ったこと

「これで軽症か」
というのが、正直な感想です。

インフルエンザが辛い状態が続く、といった表現をされる方もいますが、僕にとってはとんでもない。もっともっと酷く、もっともっと辛い気がしました。

長々と書き連ねた症状はもちろん、何より精神的な不安がありました。

このまま誰にも会えないまま死ぬのでは、と何度思ったことか。

しかし、それもこれも全て、部屋を隔離した状況で、両親が水分や食べ物を用意してくれたおかげです。
これが一人暮らしだったら、パニックになっていたかもしれません。

僕はコロナにかかる前、マスクなどはしていましたが、飲みに外出していました。
大バカものです。

僕よりもっともっと過酷な状況になった方や、亡くなった方がいる中で、僕は何をしていたのでしょう。

本当にバチが当たったんだと猛省しています。

コロナが落ち着き、かつてのような世の中に戻るまで、しっかり自粛をしようと心に決めました。

結局この記事に書いたことは、世に良くあるコロナ体験記のざっくり版で、他人事のように捉える方が多いかと思います。
まあ、伝わらないだろう、とも思います。

こんな駄文で伝わるようなものであれば、みんなもっと自粛してますものね。
伝わらなくても、それでもいいのです。この文章は自戒の文章です。
ただ、遊び歩いていてコロナにかかった人には、伝わるかもしれません。

最も心に刻んでおくべきは、
コロナにかかるということが、周りにどれだけ迷惑をかけるか、ということ。

僕の場合は、運よく周りの方々には蔓延しませんでした。

あなたの場合はどうなるか分かりません。

コロナを舐めてはいけない。
どんな人間だって、かかる可能性はあります。

僕という大バカを参考に、皆さん自粛してみてはいかがでしょうか。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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