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話さないといけないのは僕らだった

「今年のテーマは“対話”」
年始のスシローで同世代の3人とおしゃべりして決めた。
はっきりと覚えているのに、今年のことな気がしない。


師走になる。
「今年もあっという間だったね〜」
なんて言葉が街に充満する。
自分の頭を埋め尽くす。
(あっという間じゃない年って?)
(去年はどうだった?)
ゆっくりと今年に想いを馳せてみる。
思えば、あまりに多くのことが詰まっている一年だった。


素敵な体験をした、去年の暮れ。
テーマを決めた今年の頭。
公私共につまずき、波に抗えず、渦に飲み込まれた冬。
新しい場所や人、生活との出会いの春。
挑戦への第一歩と独りよがりだった甘酸っぱめの夏。
孤独や人との距離を見誤り続ける秋。
これまで築いた関係に助けられた温めの年の暮れ。


“対話”できなかったこと、やって成功したこと、失敗したこと。
色々溢れていて、経験という意味では全部価値のあるもので良い年だった。
丸く納まった、そう思っていた。
と思ったところで、どこからかむくむくと怪しい煙が湧いてきた。
友人と話すことで、その煙はだんだんと晴れていった。
その先の景色には3人の自分がいた。
ホッパーなカンガルーのような自分。
話を聞いてとプラカードを持ち叫び追いかけ続ける自分。
その2人が対話できていない様子を笑って見てる自分。


まだ、その3人の話は終わっていない。
始まってもいない気がする。
年始は3人仲良く過ごす予定だ。

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