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Maa2のWaackダンス遍歴(15)~大学院は地獄の門~

Maa2です。

【一行でわかるあらすじ】
地獄へ。

大学院に進学したが、地獄だった。
動物個体ではなく、遺伝子の研究を選択した。
血と内臓の匂いがどうしても消えないのが嫌で、
実質消去法のような形で研究テーマの分野を選んだが、その分野もなかなかであった。

産まれる前のネズ公を仮死状態にして背中の皮膚の細胞を採取して淡々とトドメをさす。
だいたい1回で12匹ほど。母体ももちろん行く末は決まっていて、
慣れるまでは脳味噌がおかしくなりそうだったし、慣れてからは自己嫌悪で頭がおかしくなりそうだった。

そしてなんやかんや皮膚を処理して線維芽細胞という細胞にいろいろ刺激を与えて、時計遺伝子というものや、コラーゲンを作る遺伝子の挙動をみるというのが俺の実験だった。

一番やばいのが、この実験、4時間ごとに処理(30分ほどかかる)をしなければならない。3日間ほど。睡眠なんてもちろん取れないし、入浴や食事もままならない。
その後まぁ同じような時間かかる処理が2.3行程待っている。
内容もブラックさも学部よりもハードで、半年ほどで精神は限界を迎え、絶対研究の仕事しねぇぞと心が固まった。

次同じこと起きたらほんと言ってください

とはいえ、まともに就活するエネルギーもなく、結局磯野脳も俺の頭にしっかり適合しており、就活はあまりやらずに、室蘭という土地に就職した。

絶対に理系の院には行くな。ないぞ、人権が。

悪いことばかりなので、よかったことも書くと、実家の山口にいた頃から、ダンスは反対されていた。
大学に入ってダンスしてると言ってもあまりいい顔をされていなかった。
が、どこかのタイミングのアライブファイナルで家族を呼んだら素直に応援し褒めてもらえたこと。
今はインスタもYouTubeも一族に拡散されているので、多分みんなこれを読むんだろうが、甥っ子は「ナオおじちゃん(俺)がYouTuberやってるなら俺もYouTuberになる」と言っていたらしい。
やめておきなさい。

というわけで室蘭にてダンスをこの後三年ほど続けることになる。
まず先に書いておくが、室蘭はめちゃくちゃ田舎だった。

「田舎でダンスをする」そして「働きながらダンスをする」ということについて軽く見ていたわけではないが、内から外から、あとはなかなかヤバい職場から、かなりの洗礼を浴びることになる。

次回「試される大地」

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