暖かい熱

糸絡む夢恋しき紅の果て貴女の観た幻影は鮮明なる永遠
契り交わした男が去るいなくなる 惨めな気持ちでいっぱいになる
失敗である私というまがい物はまだ観ぬ世界で既成概念に捕われた私と貴方は桃源郷の夢を観る
そこに居る化け物私の心に住む悪魔 亡くは 軋轢を生んだ祖父母にナイフを突きつけ
この空はやがて黒くなっていくのよと真実を語る狂気の目つき餌付き餅つき少し落ち着き汗を拭う
スカートをたくし上げ廊下を走り焦りの隠せない 私だけの王国を創ったのだ
人の顔もまともに観れず内気な坊や眠りなねんねしな
君がいるのが宝だからまたカラカラとおもちゃであやすあの頃がデジャブする

運命は帆を立て航路へと出発する
男はあくる日の幻影に影を投射し
満月の下で上映会を行った

夢カラカラ回る音に合わせフィルムが焼かれる
光を失いスクリーンに映ったのはあの日の私
運命を信じるならきっと思考を越えた処にある
運命の狭間で揺れる我が精神よ
いくつかの海
いくつかの鳥
それを囮に
生きてきた人間の深淵を観ることになる

万華鏡で映した私の人生に彩りで騙す人格崩壊寸前の痛み止め
空は寝る 虹は枯れる 夜になると虫や動物達が世界を見守る
季節は秋まだその先 に描いてある文字が読み取れない程動揺していたので
ドレスの下に隠した発明で男を騙していたと或る女の話しを母から何度も聞かされて
耳が凍ってしまいそうになったのです
鮮やかな漆黒燃え上がる肉体最後の時を迎える祖父母の遺体
最後に何がしたい？多分私はあの人の声をまた聞いていたい
だけど叶わないだって空は漆黒海に向かって歩いていく参列者の行列強烈な悪臭既に死体

墓を掘り起こし私は死者達を焼き上げた
我が庭は燃えた
空へ羽ばたけると良いね

夢カラカラ回る音に合わせフィルムが焼かれる
光を失いスクリーンに映ったのはあの日の私
運命を信じるならきっと思考を越えた処にある
運命の狭間で揺れる我が精神よ
いくつかの海
いくつかの鳥
それを囮に
生きてきた人間の深淵を観ることになる